内容説明
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介護はある日突然やってくる。しかも芋ヅル式に。自分の親、夫の実母、義父、義母、夫の実父、夫の祖母……ひとりで6人も看ることになった主婦のポジティブ介護日記。複雑な家庭で育った夫との結婚。「老後の世話が大変だから」と両親に反対されても「何とかなる!」と思っていた。時は流れ、介護が必要になった親たちの家々を自転車で巡回する日々がスタート。病院への送迎、食事の配達、入浴介助、気まずい義父のシモのお世話。追い打ちをかけるように、彼女自身にも乳がんが見つかり――他人事じゃない介護の実情を描くコミックエッセイ。「介護と排泄」「介護とお金」「介護施設の選び方」についての専門家インタビューも収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ででんでん
86
いやもうハルコさんが凄すぎて、尊敬しかなくて頭が下がる。けれど、もう少し夫や弟が役に立たないものか、公的な援助に頼れないものか。ひとりの献身的な無理によって支えられているのは、やっぱりおかしいと思う。昔、子育てエッセイを楽しく読ませてもらっていたきみどりさんの番外編も短いがインパクトがあった。「親の介護を通して、子ども時代の両親との関わりを振り返ったり、両親の人生を考えたり」…。でもやはり大切なのは「自分を大切にする」こと。そして「親だけでなく、自分の時間にも限りがあること」に気づいておくこと。2020/07/27
ネギっ子gen
60
「子供なんか大キライ!」の著者が、W介護を経験した上での結論は、【自分を大切にする】。「おわりに」で、<世の中には、いろんな家庭があって、いろんな親がいて、当然その数だけ、いろんな形の介護がありますが、どんな形であっても介護というものは、子育てと同じく、介護者自身の内面を見つめる作業じゃないかな/そして気がつくのは、親だけでなく、自分の時間にも限りがあること>と。確かに。ピーク時は、自分の両親、夫の祖母、両親、育ての父母の7人を、一人で介護し、現在は4人を介護中のハルコ(50)を描いたコミックエッセイ。⇒2023/02/18
にゃんた
33
大変な介護問題。1人の介護でもあたふたするのにそれを7人も(マックス)。はるこさんすごい。同時並行で何人もそれぞれの家をまわってとか、介護保険入るまでの下の世話、ご飯の世話、そして痴呆...。想像を絶します。 無理して頑張って自分の身体にガタが来てって...。そりゃ当然だよ。 きみどりさんの両親の介護の話もなかなかに辛いものがあったし。読みながら自分の母のときのことを思い出した。程度の差はあれいつかは皆経験するであろう、また自分がされる日が来る介護。読んでいて損はない。2021/06/29
カール
31
読友さんのレビューで気になり、図書館に蔵書があったので、早速借りてきて読みました。いやはや、ハルコさん凄すぎます。私は義母ひとりの介護だけでも大変だったのに、同時期に何人もの介護を1人でこなすなんて人間業じゃないです。その結果が帯状疱疹と乳がんなんて、、、やっぱり体は悲鳴をあげていたんですね。食事や洗濯など身の回りの世話をしているのに、同居してないと介護認定の判定が軽くなるのは厳しいなぁ。share金沢さんの施設見学レポ、ひぐらしの家のインタビューも印象的でした。2020/07/28
ふじ
24
ヤバイ…。親族みんなで最大7人の介護をした女性を題材にしたコミックエッセイ。現在50代くらいの設定なので、男は能力的に頼りにならない世代、姑さんに(明らかに自分でできるのに)使われても文句も言わず…そんな朗らかな人だから、こんなにデンジャラスなジジババが集まったのでは?と思わされた。でも確かに、渦中の人が読んだら孤独が和らぐのはこんなマンガなんだろう。精神疾患と恋愛脳のババ様達が読んでて1番キツかった。2020/11/04