内容説明
国労とともに歩んできた著者が、民営化の実態と「国鉄改革法」を全面的に分析。政府による「壮大な労働者差別」を糾弾する労働法学者の法理論書。
目次
序章 国家的不当労働行為と不当労働行為制度の危機
1章 国鉄分割民営化とは何だったかのか(分割民営化のもたらしたもの;続けられた国労攻撃)
2章 国鉄「改革」の計画と立法(政府の意を体した監理委答申;「改革法」という名の解体法案)
3章 闘いつづける国鉄労働者(労使共同宣言の拒否;労働組合と政党)
4章 断罪された国家的不当労働行為(採用差別と承継会社(JR)の不当労働行為責任
1704人の大量救済―北海道地労委命令
あいつぐ地労委救済命令―確立した救済の法理)
5章 解雇通告と闘いの新たな局面(差別の継続・完成としての解雇;労組法改悪の動きと闘い)