内容説明
小普請組の葛木家の六ツ子は、大莫迦者ばかり――戯作莫迦、傾奇莫迦、撃剣莫迦、葉隠莫迦、守銭奴莫迦、町人かぶれ莫迦。そんな様子みかねた父は、長子にかぎらず最も優れた(ましな)ものが家督を継がせると宣言した。しかも優れものがいなければ家は滅亡してもいいと。六ツ子たちはみにくい争いを始め……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九月猫
21
【辛口御免】三莫迦目くらいまでは、読みにくいわつまらないわで読み止めるか迷っていたのだけど、「最後が意外で驚いた」的な感想を見たので頑張ってみた。何とか読み進めるも内容自体はその後の四莫迦目も五莫迦目も同じようなつまらなさで……。 狐狸の夫婦も下男下女の祖父孫も、裏がありそうだし上と繋がってそうとは思っていたけど、まさかそことは!それを知っての狐狸の両親と、知らずの六つ子たちの家族愛があふれるラストはよかった。事実はどうあれ親莫迦・子莫迦、バンザイ! とはいえ、つまらないのは変わらず……ゴメンナサイ。2020/10/29
宇宙猫
18
★ 1つのことに特化した能力はあるが遊んで暮らしたい穀潰しの六つ子の与太話。どうして、こんなに詰まらなく書けるか不思議。2020/04/07
サケ太
18
変化球時代小説の面白さ。江戸は本所に六つ子あり。性格、嗜好は全く違うが、六人ともロクデナシ。という、完全にどこかで聞いたことのある設定を時代小説にもってきたもの。確実になんらかの才能を持つ六人の青年たち。最後に明かされた設定に驚かされる。2020/02/03