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内容説明
戦争の方式は既に大きく変わっている――。中国現役軍人による全く新しい戦争論。中国だけでなく、米国、日本で話題を呼びつつも、古書価格3万円を超えて入手困難となっていた戦略研究書の復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
65
1999年に中国で刊行され、9.11を予言したと言われている本。現役の中国軍将校が、今後の戦争について論じる。あらゆるものが手段となり、すべての兵器と技術が組み合わされ、戦争と非戦争、軍事と非軍事、軍人と非軍人という境界がなくなる。貿易戦争、金融戦争、新テロ戦争、生態戦争、等。今、世界の情勢を見ると、まさしくその様相を呈している。全く脅威だ。ただ、軍人が書いた本だけあって、いかにそれを防ぐのか、いかに戦争をなくすのかには触れていない。2020/09/08
Miyoshi Hirotaka
28
戦争の性質は時代によって変わる。幅広い技術が統合され、兵器も大量破壊から「慈悲化」へと変化した。敵の損害を最小限に抑える精密殺傷兵器や敵の兵器を麻痺させる情報兵器がその例だ。また、戦場の概念も変わった。対テロ戦争が追加され、外交、電子空間、金融、貿易、経済制裁、メディアなどの非軍事領域にまで戦場が拡大。戦争のルールは複雑化し、現代の戦争のコントロールは技術というよりも、アートの様相を呈してきた。超限戦とは千変万化する戦争全体を直感的に把握し、兵器と戦場の新しい組合わせで敵を強制して自分の利益を満たすこと。2021/03/31
無重力蜜柑
18
ハイブリッド戦争論の元になった本らしい。書かれたのは前世紀末で著者は中国軍人。アメリカが世界唯一の超大国と化し、湾岸戦争で多国籍軍が圧倒的な勝利を収めて「軍事革命」が騒がれていた時代。猫も杓子も軍隊のハイテク化で舞い上がる中、著者は来るべき軍事革命は情報技術による軍隊の統合運用に尽きないと主張する。 キーワードは「非軍事の戦争行動」。来るべき21世紀の戦争は政治、経済、文化、技術、金融、法律などのあらゆる側面に及び、軍事行動は戦争の一手段に過ぎなくなる。あらゆる制限を超越する「超限戦」である。2022/04/13
Tai
15
湾岸戦争やアジア金融危機を指し、戦争が変わったとする。陸海空軍の戦いだけではなく、宇宙、金融、外交、インターネット、メディア等限界や境界を超えた戦いになるとし、アレクサンダーから二十世紀終盤までの戦争とは一線を画す。技術の大融合が起きている中、超限組み合わせ戦を基本とする。争いは国家だけに留まらず、超国家、多国家、非国家との戦いを想定する。 911を予言したと言われるが、GAFAの存在、第四次産業革命なども包含されているように思う。中国の一帯一路や国営企業経営、西欧のSDGsやオリンピックも戦いか。 2020/04/18
健
12
1999年に出版されたとのことだけど、正に21世紀は超限界戦の時代に入ったということなのだろう。であれば、現在の米中は戦争状態だと言える。「戦争は非戦争の領域で開始される」となると、我々もいつ非軍事の「戦争」に巻き込まれるかわからない。他にも非国家的組織に警鐘を鳴らしていたり、マキャベリを引用していたりと内容は多岐に亘っている。中国でこのような本が出版され、各国で翻訳されたことは驚きだけど、兎にも角にも、日本人も「いつ何が起こるかわからない」と肝に銘じて日常生活を送る必要があるようだ。2020/09/14
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