内容説明
「退職金よ」
そういってエイガに与えられたのは辺境の領地だった。
これまで勇者パーティを育てて来たエイガだったが
彼自身の才能は「育成」に特化しており、
とうとう仲間たちに付いていくことができなくなってしまった。
一線を退いて静かに暮らそうと領地に赴いたエイガが目にしたのは――
「強国」の素養を持ち、大いなる潜在力を秘めた自領の姿だった。
育成に優れるエイガの目は見抜いていた。
この地には豊富な資源があり、優秀な人材を数多く抱えることを。
「俺が育成すれば、魔王とか倒せる領地になるんじゃないか?」
最強の指導者と最高の適性を持つ領地が奇蹟の融合!
領主となったエイガは、みずからの領地を率いて
かつての仲間たちと見た夢を超えていく!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
27
追放されてるけど、本人納得の戦力外。しかも、仲間も物凄く悩んだ末の戦力外。そんな主人公にかつて国王から譲渡された領土を譲渡し、その領地を観察した主人公は自身の能力を領地に使えることを発見し、この領地を発展させる事に夢中になる。その領地にかつての仲間が訪ねたりもしたり、育成型の話としては中々に面白と感じた。ただ文書の中で擬音がウザい。要らなくね?2020/03/07
菊地
1
領地、という規模になると個人個人の各キャラクターが目立たなくなってしまってる気がする。2020/01/19
vivace
1
追放物と言えば追放物なんだけど大雑把に言って2点特徴がある。1つ目は追放された主人公が冒険者のまま飛躍するのではなく、冒険者としては限界が付いて回る能力を領地経営に活かして別の形で活躍する所。2つ目は主人公を解雇したパーティ側もみんな良い人で、分かり易く憎まれて見返す対象になる人物がいない所。すぐに気付くと思うけど、これ追放物で読者がカタルシスを得る部分をパージしてます。しかしそれで面白くない訳じゃない。1巻が本当に序章的で舞台とキャラを配置した所で終わってるので少し散漫な印象なので2巻に期待。2020/01/12