内容説明
台湾人の父と日本人の母のもとに台北で生まれ、小学1年の時に日本へと帰国したが、サッカーよりままごとが好きだったことなどがからかいの対象となり、小学3年の後半頃から徐々にいじめへとエスカレート。
小学4年からは不登校となり、中学2年まで続く長期間のひきこもりとなる。学校に通っていない自分は「二度と普通になれない」と感じ、焦りといらだちをどうすることもできず、家庭内暴力を振るうようになる。
その後、父の暮らす台北で過ごしたが、14歳の時に帰国し、フリースクールに通ったことが転機となる。自由な雰囲気の学校で、自由な発想を持つ恩師に出会い、学校に通う楽しさを感じたり、人と過ごす自信を取り戻すようになる。
同時に、ファッションという夢中になれるものや、原宿という「学校とは異なる居場所」をみつけられたことも、自信を取り戻すきっかけとなっていく。
そして、遂に高校受験に成功。高校では友だちもでき、モデルという自分の好きな仕事もできるようになった。今では「世界一ハッピーな高校生」だと思えるように。
「不登校になったとき、自分はもう絶対に普通の生活に戻れないと思ってたんです。でも普通に戻ることができた。だからいえるのは、人生絶対なんとかなる! 焦らず、小さなことから少しずつ積み重ねていったら、いつかきっと変えられるんです」。そう語る著者の「自分らしく生きる」ヒントが満載のエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
55
イジメ体験(被害者)と家庭内暴力体験(加害者)と不登校だった経験を正直に書いた本。モデル活動をされているらしく、写真がとてもきれいでおしゃれ、強調するような拡大文字と色変え文字が多く読みやすかった。▽ただ私が彼のファンではないので、個人の体験談を聞かされても一般論としては考えられなかった。でも、頑張ったんだね偉かったねと言ってあげたい。▽ひとことでいうなら「ぼく今ハッピーなんだ!みてみて!」の自己満足本。でも彼のことを知ってて、ちょっとでもいいなと思える人にになら、いい本かもしれない。2020/04/15
ジャスミン
6
いじめを受けて、小学生の幼いこどもが死を考えるようになったり家庭内暴力をおこしたり。理不尽な思いをうまく言葉で訴えることもできず、思い詰め苦しむよしくん、胸が傷みました。今はとても幸せだし、不登校でよかったですとまで言いきるよしくんに大人の一人として救われるけど、やっぱりいじめとかそんな辛い経験はないほうがいいに決まってますよね。親御さんも辛かっただろうな。苦しんでるこどもをどうしたら救えるのか…傷ついた心が癒されるまで時間が必要だったし、その間見守るのはとてもしんどかっただろうと思います。2020/10/05
ユーグ
5
テレビ放映偶然観てて 明るく 一人も友達いないって言った事に観ててこんなにあっけらかんと言えるなんてカッコいいと胸にグサっときたのを覚えている 幼少のイジメ、自身の負の気持ちは読んでて胸が苦しくなる 作者が焦っている気持ち、負の気持ちは学生とか関係なく共通するのでは?目標や夢中になれる事を探すのって難しいんだよなぁ2020/07/04
hana@笑顔満開のわくわく探索人
5
自分のクラスに通級している生徒が「先生、これ読んでください!」と貸してくれた本。不登校、二次障害的な行動で、本人も家族もつらかっただろうな。そんな時に安心して関わってくれるのは、やっぱり学校じゃなくて、第三者なんだな、と思った。 多様性を認め合うためにはまず認めてくれる人が必要、そして、家庭だけで抱えないように、受け入れる場所が必要!2020/02/09
刹那
4
がんばれ!よしあきくん!2020/05/10