内容説明
三津田信三氏推薦!
「忌まわしい怪異のオンパレード! 邪神が棲息する異界の悍ましさよ」
失踪した民俗学者の父を探す舞浜理理花は《公務員》と名乗る謎の組織に狙われる。彼女と目的を同じくする青年・草月も、最近頻発する失踪事件の原因が、理理花の父が記した『異なる色の月に関する伝承』に潜んでいると予想し、書籍の行方を追う。結果、この国に住まう禍々しい神の存在が浮かんできた。
対応策はあるのか?
作家集団「GoRA」のリーダー・宮沢龍生による、唯一のオリジナル作品!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
55
イエスの神も仏様も人を救済すると云うが、八百万の神は祟りもする。本文でも語られるが原因のある怪異より、原因のわからない怪異のほうが怖い。なんとなればミステリーのように解き明かすことで怪が解消する可能性があるからだろう。因果を持たない怪は人間の想像を超えて在る。まるで神の如く畏怖すべきは不可知の存在である。物語は大きく展開し、しかしそれによって振り出しに戻った感は拭えない。2020/01/31
眠る山猫屋
37
面白かった!時間をかけて練り上げられた怪異の連鎖におぞけを震う。そして既視感の正体に想い至る。朝松健さんの救いようの無い〝逆宇宙〟だ。更なる陰鬱さを増した〝稗田礼二郎〟の要素をミックスし、進化したコズミックホラーなのだ。前作で袂を別った主人公たちが巻き込まれる怪異。リリカには太陽少年のような希望があったが、草月くんには救い手の登場で油断させておいての絶望が待ち受ける。徳川さんに至っては…。日常に紛れ込む違和感・不穏な現象や記憶の変容がおぞましくも恐ろしい。溝呂木さんが親切な仲間に思えてしまうくらい。2020/03/20
しゅてふぁん
36
前半と後半がまるで別の物語のようでびっくり。これで終わりなんだよね?何もかもが予想外で、読み終わった後に頭の中でおさらいして話を組み立てて、、、やっと納得できた。うん、怪異なんてものはヒトがどうこうできるものではないということだ。2020/05/30
いぼいのしし
14
シリーズ3(最終巻?)。1、2巻から1年後の設定だったが、印象が変わって想像していたのとは違う展開だった。特に後半は別の話を読んでいる感覚だった。結末も個人的にはちょっとモヤモヤする。2020/02/26
キキハル
5
出ると思っていなかった続編は最終巻でした。 結局のところ、強力な怪異に人は勝てないということなのかしら。容赦ない感じもするけれど、最後にはほんのりと希望も? 面白いシリーズでした。2020/01/30
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