海を渡ったスキヤキ アメリカを虜にした和食

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

海を渡ったスキヤキ アメリカを虜にした和食

  • 著者名:グレン・サリバン【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 中央公論新社(2019/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29),中央公論新社 GW特大フェア ポイント増量!(~5/12)
  • ポイント 800pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120052507

ファイル: /

内容説明

1963年、坂本九の『上を向いて歩こう』はアメリカで『SUKIYAKI』とタイトルを付けられ、大ヒットを記録した。歌詞と関係なくスキヤキと名付けられたのは、ひとえに当時、アメリカでスキヤキが大流行中だったからだ。なぜ、スキヤキはそれほどまでにアメリカ人を夢中にさせたのか。
 19世紀に最初に和食が注目されたわけや、いまやハワイ名物となったスパムむすびの発祥、スシ流行前夜の関係者の努力など、アメリカでの和食の歴史を、知られざるエピソード満載でたどる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

71
スキヤキについての本ではなく、アメリカにおける和食の変遷の歴史についての書でした。スパムむすびやカリフォルニア・ロールがなぜ生まれたのか、スキヤキが戦後アメリカで好まれた理由などがすっきり理解できます。ハワイで2017年ホノルル国際空港の名前に付けられたダニエル・K・イノウエのことも知れて、またなぜパフォーマンスを売りにした鉄板焼きのお店や中国人が和食レストランの経営をしているのか、色々納得できました。著者はホノルル生まれで1984年から8年間英会話講師として日本で働いたそうです。駅前留学○○ですかね?2020/04/04

おかむら

35
アメリカの和食の歴史。日系移民の苦難の歴史はドラマや小説で知ってはいるけど、その食生活に着目した点が面白い。移民一世は西部の鉄道工事現場で何を食べていたのか?とか。強制収容所で生まれたあの食べ物とか。へえーってトリビアがいっぱい。文章も読みやすい。和食じゃないけど、アメリカン中華の「チャプスイ」、日本で食べれるのかなあ? ちょい食べてみたいわー。2020/04/02

ようはん

19
アメリカにおける和食の受容の歴史やアメリカに渡った日本人移民の食文化の変遷がテーマ。和食がアメリカの家政学に影響を与えたりフォーチュンクッキーが元々はアメリカの日系人による和菓子が源流だった辺りが意外。とはいえ1番印象に残るのは当時の日本人移民に対する人種差別の苛烈さ。これまで漠然とした形でしか移民の苦労は知らなかったが飲食商売や就職においてかなりの厳しい差別や妨害があったとは思わなかった。2020/03/30

G-dark

17
アメリカでの厳しい生活環境や人種差別と立ち向かった日本人が紹介されている本。日本の人々がアメリカへ出稼ぎに行った時、ベーコンにお湯を加えてスープを作り、小麦粉で作った団子を入れた「アメリカ版だんご汁」を誕生させたり、小麦粉をフライパンで焦がし、お湯を加えて塩と砂糖を混ぜ、醤油そっくりな「エセ醤油」を作ったりと、少ない材料で料理を試行錯誤したのだそう。これを読んでいたら、「新型コロナウイルスのせいでなかなかスーパーへ行けない」と嘆いていた自分が恥ずかしくなりました。冷蔵庫にある物で出来る限りお料理します!2020/04/10

DEE

16
貧困に喘いだ日本人。アメリカに活路を見出し移住したのも束の間、戦争により収容所に入れられてしまう。 そこの食事があまりにも酷く、日本人は日本ならではの食を作り出す。差別も暴力もあり、閉店した店もいくらでもあっただろう。 でも、まずは自らが飢えないよう飽きないよう手を替え品を替え、さらにはスキヤキをはじめとした日本食がアメリカに根付くまで。わりとスッキリまとめられている。 スキヤキの割下は肉の臭味取りだったとは。スキヤキは偉大だと思わされる。2019/12/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14618204
  • ご注意事項