講談社文庫<br> 子どものための哲学対話

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講談社文庫
子どものための哲学対話

  • ISBN:9784062764483

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内容説明

人間は遊ぶために生きている!

学校なんか行かなくたっていい。うそをついてもいい。クジラは魚だ。地球は丸くない。……ぼくの家の猫のペネトレは、そんな普通じゃないことばかり言う。でも考えてみると、ペネトレの言うことの方が正しいんじゃないかって気がしてくる……。子どもも大人も考え方が変わる、ペネトレとぼくの40の対話。

※本書は1997年7月、小社より単行本として刊行されました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

115
2017年144冊め。私がこの本の存在を知ったのは、9人を殺傷した通り魔事件の加害者が「この本に後押しされて事件を起こした」と語っていたのがきっかけだった。「死ぬつもりなら何をしてもいい」と、書いてあることをそのまま短絡的に受け止めた男は、自殺するのが怖いから、確実に死刑になるためにと連続殺人を引き起こした。望み通り死刑執行された彼。本の真意は届かなかった。2017/02/12

抹茶モナカ

84
もう40代になってしまった僕ですが、自分で「考える」という習慣が欲しくて、哲学的思考を身に着けるステップとして読んでみました。少年と猫の対話形式の刺激的な本で、腹におさまる対話もあったし、読んでいて混乱してしまった対話もあった。発見の楽しさと、クラクラするような、自分で「考える」事の怖さのようなものを、普段、何も考えずにいる中年の僕としては感じました。2015/11/28

WATA

72
「考える」ための哲学書。問いかけがあるのに、完全な答えがない。言葉はとても単純なのに、内容はとても深い。以下、個人的に深く考えたい部分を要約して抜粋:「根が明るいっていうのはね、ほかのだれにも認めてもらわなくても、ただ存在しているだけで満ち足りているってこと」「(何かをするコツは)やりとげようとしないで、ただ、やりはじめようとするんだよ。やりはじめるだけでいいって考えるんだよ」「メーテルリンクの青い鳥のおはなしは、家にいた鳥が<もともと青かった>ってことにあとから変わったんじゃないかな」2014/05/16

ホークス

51
2009年刊。ややこしい理屈は置いといて、覚えたい人生の話が沢山あった。●生きることは遊び。仕事を遊びにしてしまう事もできる●根が明るい、とは他の誰にも認められなくても、ただ存在しているだけで満ち足りていること●「ねばならない」は仲間内の約束事で、外に出たら無効●遊びが高度になると遊び方の専門家が必要になる。例えばグルメ評論家●大人とは、嫌な気分を自分の中でうまく処理する方法を身につけた人●嫌な事をする時は、やり遂げようとせず、やり始めるだけでいい、と考える●勉強するのは、人生をより深く楽しく遊びきるため2021/01/31

フユコ

50
殆どが猫のペネトレが問いを出し、答えを出さず次へといく。 自分はそれについてどう思うかを時間がかかっても自分で考えることが大切だと言っていた。 道徳的なこともダメだから、とか決まってるからで思考停止しているけど色んな普通のことを考えてみたら面白く答えが出てくるかもなぁと思った。2022/05/11

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