ちくま新書<br> 皇室法入門

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ちくま新書
皇室法入門

  • 著者名:園部逸夫【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2020/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480072764

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内容説明

平成から令和へ、譲位によって皇位は途切れることなく継承された。そうした中、安定的な皇室制度維持のための課題――皇位継承問題は残されたままになっている。本書では、根本にある象徴制・世襲制を解きほぐし、主体となる天皇・国民・政府の位置づけを整理したうえで、課題を解決するための議論の基礎を確認する。制度の基本的な仕組みと内容を、第一人者が体系的に解説する決定版入門書。

目次

序章 皇室制度の根本にあるもの
第一章 天皇はどのような地位にあるのか
第二章 天皇はどのような行為をおこなうのか
第三章 皇族とはどのような存在か
第四章 皇位はどのように継承されるのか
終章 制度の安定のために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

9
小泉内閣における「皇室典範に関する有識者会議」座長代理を担った著者による本である。前半は皇室法の解説が続き、退屈を感じるかも。この本のメインは後半だ。そこでは、今後の皇位継承に関する課題が提示されている。解説者として中立的にあろうとするが、女系天皇容認派とされる著者の私見が滲み出る。どのような立場の人が読者になるかによって内容への賛否が分かれるだらう。どの立場であれ国民は皇位継承の問題に真剣に向き合う時期にあることをこの本を通して思わされる。令和の最新情報に基づく皇室制度の入門書の一冊としてお勧めしたい。2020/09/07

秋津

4
「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」(日本国憲法第1条)であり「皇位は、世襲のもの」(同第2条)と規定される天皇の地位や行為などの制度上の位置付けを解説し、皇位継承を考えるに当たってどのような論点があるのかを示した一冊。「男系・女系」、政治・宗教との関係、「象徴とは?」などの議論や問題提起は代替わりや皇子誕生といった「イベント」における一時的なものではなく、不断に考えなければならず、その行為こそが天皇の地位の根拠となる「主権の存する日本国民の総意」(憲法第1条)を形成するための営みであると感じた。2020/01/19

Masatoshi Oyu

3
象徴天皇制度を安定的に存続させていくための論点や考え方を著者なりに整理した本。今後国民が皇室や天皇の制度を論じていくためにとても参考になると思う。2020/03/31

我門隆星

3
論文とかエッセーとか分類を気にせず虚心に眺めると、平易で分かりやすい。が、「らしい」などといった推測を多用されると、再読する気力は薄れる。悪くはないが、「良い評価」を与えることはできない。2020/01/17

depo

2
周りで女性天皇が話題になったとき女性天皇と女系天皇の違いを聞いてみた。ところがだれもその違いを知らなかった。天皇制反対論の方達が女性天皇を推奨しているのが気になる。イギリスでは女性国王のみならず女系国王も容認されている。現在のエリザベス二世女王の次は女系国王になる。そこで王朝名も変更される。日本では一貫して男系天皇だったので名字も必要ではなかったが、女系天皇になった場合名字はどうなるのだろうか。2021/02/22

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