宝島社文庫<br> どこかでベートーヴェン

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宝島社文庫
どこかでベートーヴェン

  • 著者名:中山七里【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 宝島社(2020/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784800271044

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内容説明

加茂北高校音楽科に転入した岬洋介は、その卓越したピアノ演奏でたちまちクラスの面々を魅了する。しかしその才能は羨望と妬みをも集め、クラスメイトの岩倉にいじめられていた岬は、岩倉が他殺体で見つかったことで殺人の容疑をかけられる。憎悪を向けられる岬は自らの嫌疑を晴らすため、級友の鷹村とともに“最初の事件”に立ち向かう。その最中、岬のピアニスト人生を左右する悲運が……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SJW

290
「いつまでもショパン」の最後から話は始まり、その後の話かと思いきや、高校生の同級生 鷹村亮の高校の時の岬洋介の回想録。ビアノの才能が突出していて小学生のように純粋であるため高校の音楽科クラスで浮いてしまうが鷹村が親友となり、豪雨による災害や、高校で起きた殺人事件の容疑をかけられた岬と共に立ち向かう青春譚。今回のテーマはベートーヴェンの「悲愴」と繰り返し出てくる才能問題。「頑張れば何でも夢は叶う」というありふれた応援メッセージに待ったをかける。信じて頑張っても無駄な努力となる場合があるというあまり触れたく2017/12/18

うっちー

129
前日たんとしては、長かった。書き下ろしの協奏曲が一番よかった2020/04/26

ゴンゾウ@新潮部

126
岬シリーズのエピソード0。学生の頃の岬洋介。天賦の才能がある故に周囲の嫉妬をかう。そのことが陰湿ないじめに発展する。いじめの対象になっても曲げない強さある意味での無頓着さ。そのことが印象的だった。事件解決よりも岬洋介の内面を感じることができた。父のエピソードを描いた作品もよかった。2019/06/08

マドロス

125
久しぶりの岬洋介。高校生の頃からぶれないキャラ。音楽に対して一途すぎ。最後の一行にニヤリ。次回作も楽しみです。2017/07/10

再び読書

121
岬洋介シリーズで一番イライラが募りました。この学校の生徒の意識レベルの低さが、中々で、それを引きづります。岬の前日譚は理解できますが、このシリーズで一番面白さに欠けた。岬の凄さが、逆に周りの反撥を呼び総スカンの、ある意味イジメに発展する。その中で常に彼の側に立つがそれ故に、自分が苛まれる鷹村にも、とばっちりのイライラが募る。終始スキッとしないまま事件は解決して、最後に岬の父親との確執が締めとなる。その割にスッキリ感か無い。期待感が大きかっただけに、失望感も大きい。次に期待しましょう!2018/08/09

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