内容説明
香港で何が起こっているのか? デモの発端、経緯、そして住民の本音とは?
●自らデモに参加し取材した香港在住の著者による、現地でしかわからない香港デモの真実と現在点がここに!
●30分でわかる! 漫画で香港デモを総解説!
●倉田徹・立教大学教授による詳細な巻末解説付き!
主人公・秋田浩史は日本の香港に留学中の大学3年生。
香港人の恋人もでき、彼らの抱える歴史的背景などを学ぶなか、留学終了まぎわの2019年6月、香港で反政府デモが起こる。
香港人たちの「自分の未来は自分で切り拓く」という姿勢に胸を打たれた浩史自身もまた、デモの中に身を投じることに。
香港人が戦う敵とは何か、 デモの先に何を得るのか?
香港在住の著者が、現地で実際にデモに参加するなかで目にした現実と、綿密なリサーチをもとにリアリティ溢れる視点で描きだす、渾身のコミック・ルポルタージュ!
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
10
中国返還から雨傘運動、そして去年6月から続くデモ。よくわかります。そして、著者が香港の日本人留学生なので、デモに対する若者同士としての気持ち、日本人としての関わり方についての苦悩など、ニュースで切り取られた情報よりも、生身の人間がそこでなぜ必死に(悲壮感をもって)政府と闘っているかが等身大で迫ってくる。2020/01/09
ビシャカナ
1
表面的にしか知らなかった香港デモだったが、架空の留学生という立場から見た漫画という形で内に入るようだった。そもそも香港は以前から政治や経済の悪い展望があり、そのうえで逃亡犯条例が引き金となり、雨傘運動の失敗を踏まえたデモが始まった。しかし中国政府は捏造やミスリードなど狡猾。デモ参加者3千人以上が逮捕され何人も死んで、さらには不審死も多発。解説の香港は政治や経済の「逃亡犯」の街という見方、議論好きの香港人も参考になった。2019年12月出版だけあって、現在の国家安全法による中共の強化を思うとさびしい。2020/11/23
ジョルジオ鈴木
1
★★★ 香港在住からすると特に新しいことはないが、詳細を知らない日本人には価値ある本! 執筆に感謝!2020/01/12
ねこぽん
0
2019-2020年時点の香港民主化運動について「少し」分かった気がします。日本では周庭さんに関連するニュースを客寄せパンダのように報道するだけで、香港全体で何が起こっているか分からないような報道内容になっています。広東語を解さない我々にとっては、わずかかもしれませんが、このマンガを読むことで理解の改善に役立つかもしれません。中国共産党が台湾併合を目指して南支那海と尖閣諸島周辺での活動を確実に前進させている現在、香港問題にも無関心でいることは大変まずい状況になってきていると感じています。2020/09/08
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