内容説明
エロからテロまで!
バンコクに編集部を置き、「日本の恥!」と駐妻たちに目の敵にされた伝説の雑誌「Gダイアリー」。
その編集部員が綴るウソのような舞台裏。あの熱量はなんだったのか?
男たちの夢を偏執的に詰め込んだ夢の雑誌。
俺も「Gダイの編集部で働きてえな」と思っていた読者でした。
丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)
Gダイアリーは天使の顔をした怪物だった。誰の手にも負えなかった。
日本に負けた男たちがつくりあげた桃源郷──その蠱惑(こわく)な空間が本書で蘇る。
下川裕治(旅行作家)
エロ、旅、冒険、エロ、エロ、グルメ、エロ、比較文化、エロ、戦争、クーデター、エロ、そして青春…。
本書はアジアで最もお下劣にして純情な魂の記録である。
高野秀行(ノンフィクション作家)
【目次】
はじめに | 夢と冒険の書Gダイ
第1章 GダイのGは「ジェントルマン」のG!?
第2章 僕のドリームはバンコクにある、はず
第3章 Gダイはエロ本か旅雑誌か
第4章 タイの政変に翻弄される
第5章 Gダイに集う奇人たち
第6章 Gダイ絶頂! アジアの伝説となる
第7章 バンコクのいちばん長い日
第8章 さらばGダイ、さらばバンコク
あとがき | Gダイアリーは死なず
タイとGダイアリーの歴史
Gダイアリー 特集とおもな連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DEE
14
「エロからテロまで」というバンコク発祥の伝説の雑誌「Gダイアリー」での記録。 ニートライターが一念発起してバンコクに移り体当たりでGダイに入社、そこからの奮闘ぶりが本当に凄い。一冊の雑誌とタイという一国家の移り変わりのシンクロが興味深い。経済発展目覚しいタイの熱量がそのまま文字になっているようで、読んでいて心熱くなるし、著者のGダイ愛も素晴らしい。最後はすったもんだあるのだけど、タイという国のマイペンライの精神は全てを救うのではと本気で思った。「日本の恥」とまで罵られた雑誌が面白くないわけないよね 笑2020/08/13
Takashi Takeuchi
9
”エロからテロまで”日本人駐在員向け風俗情報から高野秀行氏、丸山ゴンザレス氏なども寄稿したディープなアジア文化に政争、クーデターまでゴッタ煮のバンコク発雑誌『Gダイアリー』。週刊文春の24時間スクープ合戦に疲れドロップアウトした著者が編集者として参加し奔走した青春記。急発展する東南アジアの熱気とゆるさに著者の『Gダイ』愛が溢れていて、羨ましい。そして著者もやっぱり沢木耕太郎の『深夜特急』にやられた人でした。2021/09/04
nobu23
5
タイのバンコクで日本人向けのエロからルポまで何でもありの雑誌を作っていた編集者の当時の思い出が書かれている。バンコクでの生活やはちゃめちゃなライターのエピソードなど、ボリュームの多さにも関わらず最後まで飽きずに楽しく読めた。一時期は日本でも雑誌として売られていた程の人気で、高野秀行なども記事を書いていたらしい。2020/04/22
Yasutaka Nishimoto
4
国内でなかなか手に取ることができなかったGダイアリー。本書を読んでいた時点で、すでに廃刊となって4年。現在はwebコンテンツとなってリニューアルされているよう。バンコクに初めて行ったのが15年ほど前。Gダイアリーはあったはずだが、認識はしていなかった。アジアの雑誌は廃刊になってから買い集め、未だ読了はできていない。アジアの雑誌も、エロ・テロ交えて読み応えはあるが、それを超える力はGダイアリーにあったのだろう。「つかさちゃん」の話はもっとぼかしてよかったんじゃないか。それを差し引いても面白く読めた。2020/05/03
Shinya Fukuda
2
確か3号辺りから欠かさず読んでいた。編集者と読者の距離が近かった。こういう特集やって下さいとメールすると採用してくれた。読者から要望であることも書き添えられたのは嬉しかった。雑誌に書いているライターのことも書かれている。しかし書かれていない人もいる。例えば堀田あきよや高田胤臣。何故だ。3代目の編集長が西尾さんだったのはこの本で知った。気になるのは「カマす」という言葉使い。内容からしてやむを得ないのかもしれないが品が悪い。「赤線」、これは日本の警察が使った言葉、タイにはない。文章に知識の不足がチラチラする。2021/03/29
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