内容説明
危ういところを助かったものの、なかなか体力が戻らない弥助を心配した兎の妖怪、玉雪は、弥助に食べさせる雪を探すうちに、鈴白山に棲む冬のあやかし、細雪丸に出会う。そこで玉雪が聞いた子守唄は……「玉雪の子守唄」。鈴白山をさまよう幼い姉妹の死霊が子供を守る妖怪、うぶめに出会う「うぶめの夜」。久蔵の女房、初音姫の出産を前に、心づくしの祝いの品を贈ろうと奔走するあやかしたち。萩乃が、津弓が、右京と左京が、王蜜の君が、そして弥助が考えに考えた末に選んだ贈り物は……「祝いの品」。全6編を収録した大人気シリーズ第9弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
53
2019年12月創元推理文庫刊。宗鉄の二つ名、玉雪の子守唄、鈴百山の冬の客、うぶめの夜、へちまの受難、祝いの品の6つの連作短編。いずれのお話も登場人物がいきいきしていて、楽しく、面白い。2020/05/11
ぽろん
46
シリーズ9巻。今回は、ほっこり、愉しい短編集。細雪丸と千弥が、又、会う日が来ると良いなあ。皆んなに愛されて生まれた双子、今度こそ幸せに成長できるに違いない。2020/01/09
はにこ
43
雪山に棲む細雪丸にまるわる話が良かった。久蔵の元に生まれた双子の前世の話も良かったな。出産祝いをそれぞれが一生懸命考えていて、愛が深いなぁっと思った。久蔵の親バカ具合が今後も楽しみ!2021/02/15
いぼいのしし
36
短編集。どれと選べないくらい、どの話も好きだ。2022/06/11
ゆなほし
36
シリーズ9作目。初音姫の出産を前に、祝いの品を贈ろうと奔走する妖たちが選んだ贈り物とは…。緊張感溢れる前巻から一転、何とも温かい幸せに満ちたほっこりする巻だった。この振り幅の大きい緩急と、可愛らしい妖たち、過去の因縁も含めて特定の趣味の人に刺さりまくる悪友関係、そんでもって親馬鹿が過ぎる養い親と叔父など、本当に魅力溢れる登場人物たちに、読む度に好きになるシリーズ。妖たちの個性が際立つそれぞれの贈り物や、それを選ぶ様子が微笑ましくて、まるで雪解け来る春のように心が温まる。2019/12/25
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