内容説明
朝鮮通信使は「平和の使徒」? 「誠信外交」の象徴?
そんな単細胞型の歴史通説を覆す、石平さんの最新書下し歴史評論!
江戸日本に対する罵詈雑言を吐いた「朝鮮通信使」たち。しかし、朝鮮通信使は、実は朝貢のために日本にやってきたに過ぎない。その屈辱から、日本で見るもの、聞くものすべてに難癖をつけたのだ。その対日コンプレックスの裏返し故に、日本人を「犬畜生」「禽獣」「獣人間」呼ばわり! これこそ元祖「ヘイトスピーチ」ではないか!
デタラメな日本イメージと日本蔑視・日本憎悪の韓国の感情は、江戸から令和の現代に到るまで残っている。
歴史の教訓からいえることは、やはり、この国と関わってはいけない---ということだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムカルナス
10
朝鮮通信使は秀吉の朝鮮侵攻で日本の武力を恐れた朝鮮が自己防衛のために行った事大主義であり、徳川幕府にとっては外国政権に朝貢の拝礼を行わせることで自らの権力を誇示するものだった。小中華主義思想で日本を劣位にみなす朝鮮通信使としては国の方針に従わざるを得ないもののプライドが傷つく。それを解消するべく「以大事小」(文化の高い朝鮮が日本に教える)外交だとして精神的勝利法を見出すが、それでも憤懣やるかたない彼らは日記に日本への罵詈雑言を書き連ね日本各地でも無理難題を言う。今日の反日のルーツはここにあると筆者は言う。2020/08/31
dai267712
5
朝鮮通信使の僻み根性にびっくりしてしまった。ここまでくると憤りを通り越して感嘆してしまいます。ほとんど日本に対するヘイトスピーチでした(笑)大変興味深い一冊でした。2019/12/20
depo
4
図書館。対馬では朝鮮通信使祭りをやっているが、朝鮮通信使が、対馬の人々について「民の俗は、詐りと軽薄さがあって、欺くを善くす。すなわち、少しでも利があれば死地に走ること鷲の如くである」と書き、対馬藩主が雑戯を見せてくれたが歌い手の「声は、犬が吠え鶏が鳴く如く、思わず失笑した」という。対馬の人たちは、こういうことを知っているのだろうか。そもそも朝鮮半島の人たちが日本と日本人を悪し様にののしるのは、コンプレックスの裏返し。キムチも日本から唐辛子が入ってきてからのものなのに、大昔から朝鮮半島にあったという。2020/12/17
Masataka Sakai
3
過剰な接待の旅なのに劣等感とコンプレックスで罵詈雑言の帰国報告 石平さん「人間の屑」とは言うね 後に「屑以下」とのこと2020/03/13
某戦国大名の子孫(嘘)
2
特に印象深いのが、対馬藩に仕えた儒学者、雨森芳洲のエピソードだった。 2018年3月4日の西日本新聞に、雨森芳洲が朝鮮通信使に随行して朝鮮との親善外交に尽力したという記事が掲載されていて「芳洲は誠意と信義を重んじた「誠信」外交で通信使と友好関係を築いた」という事だが、本書を読めば実際には雨森芳洲の誠意が全く報われず、友好関係など築けなかった事が良く分かる。本書は江戸時代の事だけでなく、現代のマスコミの不誠実さと隠蔽体質をも浮き彫りにしている。
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