内容説明
家具職人をめざし、修行を積んでいた倉木相馬。良い家具を作るには人間について理解していなくてはならないと考える師匠に、家具職人以外の仕事を経験するよう言われ、女友達の営む茶房で働くことに。もともと料理が得意だった相馬は、茶房での仕事に喜びを見出し始めて…。優しすぎる男と壊れかかった女たち。心と身体に愛の滋養、じんと沁みる金沢ごはん物語…!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
52
必要なものが欠けている。と言われた相馬くん。母のいる東京から離れて金沢で茶房と家具職人の修行をしながらいろんな人と出会いこれからの道を導きだす。タキ子おばあちゃんの「やわやわぁってやんまっしね(ゆっくりおやりなさいね)」ってなんかほっとする。純平の「当たり前に毎日ってものを愛している」は印象に残りました。あと小梅が玄関の花瓶に生けた小菊を、沙希が小梅だけに分かるよう白色のガーベラに変えるのはホラーって思った。その後の相馬くんも気になるのでエプロン男子も読んでみたいです。2020/04/30
よっち
32
金沢にある家具工房「ときわ」の職人・楡崎の作るテーブルに一目惚れをし、飛び込みで弟子入り修行に励んでいた倉木相馬と純平の「エプロン男子」の前日譚的物語。今回のエピソードで明らかになっていったかつての相馬や純平の境遇でしたけど、当時相馬が付き合っていた恋人・沙希との何とも複雑な関係や、その後のエデン設立にいたるきっかけとなった出来事など、登場人物たちのままならないほろ苦さが残る結末の中で垣間見える優しさに著者さんらしさを感じました。小梅のその後は気になるので、またどこかで登場してくれるといいなと思いました。2019/12/18
にゃうぴょん
14
エプロン男子の相馬くんのお話でした。タケ子おばあさんのキャラが印象的です。ほろ苦いけど優しく温かい気持ちになりました。2020/06/02
なな
14
エプロン男子2巻とも読了しているはずなのに、最後まで気づかずに本作を読み終えました。皆さんの感想をみて相馬くんの正体に気付かされました。沙希との危うい関係はモヤモヤし、読み始めた頃から嫌悪感を持ち、うまくいってほしくないと思っていました。対照的に小梅の言動は可愛いなと感じました。私自身も大切な人に作るごはんの支度は楽しい時間です。一緒に食べる時間も幸せです。エプロン男子、再読しようと思います。2020/02/10
れに
11
いっしょに「いただきます」をしよう。心と身体に愛の滋養、じんと沁みる金沢ごはん物語…!軽〜くサクサク読めて面白かった。家具職人を目指す相馬は職人以外の仕事の経験も積むために茶房でも働くことに。そこでのちょっとした悩みをもつお客さんたちとのあれこれなのだがまず相馬がイケメン…!料理以外は特に何か役立つ助言をしてくれるってわけではないけど相馬が作った料理をきっかけにみんな一歩踏み出していく。そんな心温まる小説なんだけど相馬の彼女の沙希がメンヘラすぎて結構引いた。自分が病んでても周りを巻き込まないでほしい。2024/03/02
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