文春e-book<br> いいことだけ考える 市原悦子のことば

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文春e-book
いいことだけ考える 市原悦子のことば

  • 著者名:沢部ひとみ【著】
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • 文藝春秋(2019/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163911472

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内容説明

2019年1月に惜しまれつつも亡くなった市原悦子さん。彼女の「ことば」はどれも“生きるヒント”に満ちている。
ドラマ『家政婦は見た!』やアニメ『まんが日本昔ばなし』などで知られる名女優は、折に触れて人々の心に響く魅力溢れる数々の「ことば」を遺していた。

「その日食べられて、大事な友達が数人いて、目の前の仕事をやるだけで満足」
「親の教えは『あやしい男の子どもを孕むな、警察のお世話になるな』だけ」
「今のテレビは音も色も氾濫しているだけで、単なる塗り絵みたい」
「独り身は強くなりますよね。なんか甘さがなくなる」
「女が幸せじゃなきゃ、男も幸せにならないのよ」

……など、女優でありながらも、飾り立てることなく何気ない日常生活を好んだ市原さん。本書タイトルの「いいことだけ考える」も晩年の闘病中に語ったことばだ。
著者でノンフィクションライターの沢部ひとみさんは、1999年の取材を機に市原さんと出会い、以来20年にわたり交流を続けた。16年に市原さんが自己免疫性脊髄炎を発症してからの闘病も支えた人物。市原さんの幼少期から晩年に至るまで、これまでの取材の記録(テープやメモ)を見直し、関係者に取材を重ね、名女優の知られざる素顔を描き出すと共に、珠玉の「ことば」の数々を紹介した一冊。

※単行本に掲載されているいくつかの写真が、電子版には収録されていません。その旨、ご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すぱちゃん

21
やまんばの話が一番心に残りました。年齢、健康、容貌、経済状態、民族、国籍、ジェンダーやセクシャリティ・・マイノリティゆえに差別されたやまんばは現代社会にも存在します。「絵空事を語るだけなら、なんのエネルギーも出てこない。人間は生身のものだ、って理解しないと、演技のエネルギーにならない。それがなければ、表現する土台がないんです」。そういうことか!あの演技は。本当にしびれました。そして、在りし日の彼女の迫力ある演技に、今夜の晩酌を捧げます。2020/09/09

海(カイ)

11
大好きな悦ちゃんのことが書かれた本なのに、没後1年に発売されていたことに最近知って手に入れた。くすっと笑ったり、ウルッとしてしまったり...。目の前に悦ちゃんがいるような感覚になって嬉しいような哀しいような気持ちになった。夫・塩見哲さんのこと、悦ちゃん自身の病気のこと。20年にわたり交流があった、沢部さんだから書けた本だ。私は “市原悦子” という女優がいたことを忘れたくない!と思った。2021/06/11

アルパカ

5
自己免疫性脊髄炎を発症されて亡くなられた。闘病生活が辛そうで読むのがつらかった。お兄さんが大学4年の時に亡くなっている。何度か流産して子供ができなかったなど、哀しいこともあるけれど、中学の時の演劇部に入ったことでお芝居が好きになるきっかけとなった。あの声は忘れられない。2024/04/17

Hideichi Sekiya

2
樹木希林さんとほぼ同時期にお亡くなりになった市原悦子さん、没後、樹木希林さん関連の書籍が次々と発刊となり、売れている中で市原悦子さん関連の書籍は数少ないので本書は貴重な存在です。ひととなりがみえてきました。2020/02/05

だいきち

1
大好きな女優さん。子どもの頃から存じ上げていた。ドラマに出ていらっしゃっても、自然体で、品があって、筋が通っていて、なのにおちゃめ。素敵な方でした。2020/09/15

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