内容説明
戦国最大の謎に堂々挑んだ迫真の巨編登場! 武家の頂点に立った織田信長と、朝廷との確執は深まるばかりだった。双方から信頼の厚い明智光秀は懊悩の日々を過ごす。そんな中、信長は甲州征伐の折、快川紹喜(かいせん・じょうき)を焼き殺すという暴挙に出た。これは、武田信玄が臨済宗の碩学・希菴玄密(きあん・げんみつ)を殺した行為と重なり、信長の終焉が噂され始めた。そして、信長は本能寺に向かう。快川を奪われた光秀は、心の裡に狼の覚醒を感じ……。 瞠目の新説で歴史ファン、時代小説ファンの度肝を抜いた『信長の軍師』(祥伝社文庫/全4巻)の著者が満を持して放つ空前の「明智光秀伝」、ここに完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
誰かのプリン
13
光秀が謀反を起こした理由として、 ①禅の師である、快川紹喜を殺害 ②領地である丹波を取り上げられ、まだ毛利家の領地である出雲に転封させられた。 ③朝廷陰謀説 一般には②、③の説が取り上げられている説もあるが①の説は初めて聞きました。それだけでも読んだ甲斐はあったかな。⭐3.5 2021/09/11
coldsurgeon
3
メインストーリーはやはり織田信長であった。しかし光秀がいなければ、天下統一への動きはなかったかもしれません。2020/05/06
じょるじ
2
全体的に面白かったが、本能寺の変から山崎の戦いのところが薄く感じた。何故だろう?わざとかな?この著書の作品は、こぼれ話が実に面白い。村井貞勝の評価がとても高いのも気になる。村井貞勝や臨済僧達を軸にした作品を読みたいです。仁科盛信も気になる(笑)2020/01/20
nori
1
結末は分かっているが、それでも悲しい。去年から信長・光秀ブームでいろいろ読んできたが、光秀部門の現トップはこの小説。光秀の表記が好きなのもあるが、馬揃えや対勝頼戦、その他の武将の戦いや末裔のその後諸々興味深いことが細かく書かれている。2020/02/24
nonbiri nonta
0
情報量が多いですね。テレビドラマではお決まりとなっている信長との確執などは描かれないかわりに仏教界とのつながりは細かく描かれていて朝廷との関係も終盤は盛り上がっていく。 信長の軍師外伝とあるように信長の軍師という本があるみたいなので興味はあります。2020/07/15