内容説明
「日本資本主義の父」、渋沢栄一。武蔵国血洗島村の農家に生まれた栄一は、明治維新政府で大蔵省の骨格を作り上げた後、実業界に移り、日本資本主義経済の偉大なる確立者、指導者となる。日本初の株式会社、日本初の銀行、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)、東京商法会議所(現在の東京商工会議所)の設立など、その業績は枚挙にいとまがない。数々の業績を残して日本の資本主義を築いた渋沢栄一が、どのようにして偉人になりえたか、それを彼の前半生にさがして描き出す。
目次
攘夷派からの大旋回
人間渋沢の誕生
動乱の京都で
西郷との暗闘
幕府倒壊
維新後の雌伏
貫き通した「論語とソロバンの一致」
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
122
ナツイチ2020 帯情報によると来年の大河ドラマの主人公だそうです。さて、キャスティングは誰になるのかこれから調べてみなくては…! 攘夷に関わったと思うと幕臣になり、そのあとは新政府のお役人になり…。能力のある人はひっぱりだこです。このくらい人を動かせる能力がない限り実業家になろうとは思わない方がいいかもしれません。 フランスにも渡り、地方の実力者と1本勝負で力を貸してもらうように頼んだり…。グローバルとローカルを合わせたグローカルの先取りの人物にも思えます。2020/11/08
ぼっちゃん
36
大河ドラマの主人公になったので色々な人が書かれた渋沢栄一の小説が並んでいましたが、「小説 上杉鷹山」が良かったので、童門冬二さんの作品にしました。現在も残る多くの企業を設立されたしか知らなかったが、一橋慶喜の家臣でもあったのですね。幕末はちょうどパリ留学中で暗殺とかにあわず本当に良かったのではないだろうか。2021/05/28
ドリル
23
★★2021/04/06
RASCAL
23
歴史好きを自認していながら、実は渋沢栄一の前半生ってあまり知らなかったんですよね。大河ドラマの予習になりました。2021/03/31
大喜多さん
20
大河ドラマが終わるまでに、渋沢栄一の本を1冊は読もうと購入。ドラマの内容と同じで(家族は描いていません)、復習になりました。名前は知っていたものの、幕末から明治にこれだけ活躍していたとは知りませんでした。彼を見いだした一橋家の平岡は暗殺されましたが、渋沢栄一はヨーロッパに行っていたから助かったという視点は驚きです。2021/12/16