内容説明
幕末の館林藩士・岡谷繁実が、十六年もの歳月をかけて完成させた武将たちの逸話集『名将言行録』。千二百をこえる厖大(ぼうだい)な諸書を渉猟して編纂されたその内容は、戦国時代の武将から江戸時代中期の大名まで、数多の武士たちの言行を詳細に描き、彼らの人物像と叡知を活写する。本書は同書から戦国期の武将二十二人を選び、平易な文章で完全現代語訳する。
戦国武将たちの叡知と人物像を語る逸話集
「人は堀 人は石垣 人は城 情けは味方 怨は大敵」
これはまことのことだ──伊達政宗
幕末の館林藩士・岡谷繁実が、十六年もの歳月をかけて完成させた武将たちの逸話集『名将言行録』。千二百をこえる厖大(ぼうだい)な諸書を渉猟して編纂されたその内容は、戦国時代の武将から江戸時代中期の大名まで、数多の武士たちの言行を詳細に描き、彼らの人物像と叡知を活写する。本書は同書から戦国期の武将二十二人を選び、平易な文章で完全現代語訳する。
●本書でとりあげる戦国武将●
北条長氏(早雲)/太田資長(道灌)/山中幸盛(鹿之助)/毛利元就/武田晴信(信玄)/上杉輝虎(謙信)/直江兼続/織田信長/柴田勝家/池田輝政/蒲生氏郷/島津義久/伊達政宗/戸次鑑連/高橋鎮種/黒田孝高(如水)/立花宗茂/豊臣秀吉/福島正則/加藤清正/真田幸村/徳川家康
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
46
今村翔吾氏の『戦国武将伝』の発想元に岡谷繁実の『名将言行録』からの引用が散見する事から手持ちの紹介本を再読したら思いの外面白く、ではと入手。江戸末期から明治初期に編まれた家史系軍記と巷説から採集した原著は後世の検証を経て既に「虚」が知れている部分もあるだろうが16年がかりで取り上げた武将192名・引用書目1250部余りという個人編集としては破格の大著。本書は中から22名を選び当該項を全訳している。序に原著掲載の武将名と引用書名も紹介。見ただけで目が回るが原著者の「家より人物」への興味が滲む編纂が楽しい。2024/03/18
Yukiho Akechi
6
通勤途中にちょこちょこ読んで、やっと読み終わりました。伊達政宗や真田信繁など、ゲームで有名な武将もかっこよかったですが、個人的には秀吉や家康などの天下統一した人達が気になりました!読んでいると二人とも人情味溢れていて、家臣を許す場面が結構多いのです。また天下統一しただけあって、国や国の人を良くしたい、という志に、家臣とともにキュンとしました。抜粋(といっても700頁超え)なので長宗我部とか大谷とか真田兄とか、気になる武将の記述がなかったのが残念。いつかは完全版に挑戦したいです。いつかは。2015/03/22
Mark X Japan
3
大河ドラマで観たエピソードもあり、武将の生き方や哲学を感じました。名将の名将たる所以を垣間見ました。梵天丸ではないですが、かくありたいと思うことがたくさんあり、今後に生かしていきたいです。☆:4.02017/10/24
nur1202
1
北条早雲の時代から徳川家康の時代までの武将のエピソード集。 良く聞く話が半分、珍しい話が半分といったところでしょうか。 幕末の人が書いたからか、あまり徳川家よりじゃないところが好印象です。 原作の 1/5 位の人数しか載っていないのが残念ですね。 残りもどこかで文庫化してくれると嬉しいのですが。2014/09/13
fuku
1
秀吉さんは一代だけど凄いわなぁ2013/06/16