文春文庫<br> 私の「紅白歌合戦」物語

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文春文庫
私の「紅白歌合戦」物語

  • 著者名:山川静夫【著】
  • 価格 ¥790(本体¥719)
  • 文藝春秋(2019/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167914158

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内容説明

令和元年暮れに七十回目を迎えた紅白歌合戦。
昭和49年より9年連続で白組司会を務めた元NHKアナウンサーだから書ける舞台の裏側と、とっておきの話。
誌上での再現放送や、当時の著者の日記も公開。


目次

一 「紅白」はこうして始まった
二 「紅白」が私に近づいてきた
三 「紅白」真っ只中
第25回NHK「紅白歌合戦」誌上放送
対談・佐良直美×山川静夫 「紅白」黄金時代裏話
四 「紅白」ちょっといい話
初のテレビ放送/審査員の変遷/森光子さんの思い出/
“サブちゃん”の存在/宮川泰さんのこと/素敵な蝶ネクタイ/
忘れたマイク/昭和52年「紅白歌合戦」始末記/
「紅白」雪景色/水前寺清子さんの「情」/
頭の回転がするどい黒柳徹子さん/中村メイコさんの気配り/
東北人、新沼謙治と千昌夫/「紅白歌合戦」と阿久悠の魔法
対談・由紀さおりと×山川静夫 わが心の「紅白歌合戦」
五 「紅白」よ、どこへ行く
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

53
1974年の紅白が紙上ライブで読める! ネットで、当時の全部ではないにせよ視聴できるので、比べながら読むと楽しい。アナウンサーにとって紅白がどんなに大変なイベントだったか、準備からの舞台裏を、当事者が紹介する貴重な資料。歌手もスタッフも機械的に動くのではなく、あわてたり苦悩もあり、喜びもある。そこに長年続いた必然性があったのでしょう。古い日記というものは、まるでタイムマシンのようなもの。日の目をみたときがすごい存在になることがわかります。中1の終戦の日から書き起こされた山川さんの自伝でもあります。2019/12/31

Tomomi Yazaki

14
これは山川静夫アナの、紅白歌合戦と共に歩んだ回想録である。当初は戦後間もない頃だったため、合戦は戦を連想させるということで、紅白音楽試合だった。まあそれも止むを得ない。それから前もって出演者を発表しなかったとか。それって今なら斬新な演出で、視聴率アップに繋がるかも。でもやはり、家族で炬燵でみかんを頬張りながら観るのが一番。そんな家族は、今やどこにも存在しないけど。今年紅白は最低視聴率を更新した。近い将来、悲しいかな、紅白は古の象徴として、語り継がれる存在となるでしょう。2020/01/07

nishiyan

13
昭和49年より9年連続でNHK紅白歌合戦において白組司会を務めた山川静夫元NHKアナウンサーが語る当時の回想と今後への提言。日記を引用しながら初めて白組司会となった当時の様子が生き生きと描かれており、戸惑いとともに大役への気負いのようなものが感じられた。興味深かったのは紅白そのもののことよりも宮田輝氏へ言及したところ。宮田氏が参院選出馬に伴い退職時に語った言葉を使ってアナウンサーの在り方を語っているのは面白い。また宮田氏の苦悩を分析してみせており、山川氏が彼を尊敬しているのがよくわかった。良著。2019/12/13

hitotak

9
昭和49年から9年間「紅白」の司会を務めた山川静夫アナの回想録。49年の紅白台本と山川アナの当時の日記を基に、曲、出場歌手だけでなく合間の応援合戦、他歌手による曲紹介、様々なゲストたちの登場などが時系列で再現されている。当時は紅組、白組の対抗意識も強く、歌手たちも真剣に勝ち負けを競いつつ、コントやダンスをこなしていた。生番組ならではの様々なハプニングもある中で、番組進行を担う司会者の力量に頼る部分も大きかったようだ。司会降板となった理由は、昭和57年の視聴率が初めて70%を割った為だったというのは驚く。2020/02/24

hirayama46

3
はじめての山川静夫。あくまでもの「私の」「物語」であるために、紅白歌合戦について分析的に書かれたものではなく、9年連続司会を務めたアナウンサーによる自叙伝に近いものになっていました。ノンフィクションにこういう言い方をするのが適切なのかはわかりませんが、それほど目を見張るエピソードがあるわけでもなく、「昔は良かった、いまはダメだ」という説教臭さもそれなりにあるので、あまり好みの本とは言えませんでしたが、25回の紅白についての詳述は興味深かったです。2023/06/08

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