内容説明
「ぼくだけはしっかりしていなければ」。父の事故をきっかけに、両親は別々の神さまを信
じはじめ、家族には〝当たり前〟がなくなった。信じられるのは、一足先に大人になってしま
った親友の龍之介だけ。妹のミッコを守ることでなんとか心のバランスを取るけれど、ま
すます家族は壊れていく。ぼくは自分の〝武器〟を見つけ、立ち向かうことにしたが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワレモコウ
40
小5の征人と妹のミッコは、ごく普通の両親のもと幸せに過ごしていたが、父の事故からしだいに不穏な空気が漂ってくる。父と母は異なる宗教にのめり込み、それに振り回される征人とミッコ。家の中に居る二つの神に翻弄される兄妹の様子が、読んでいて辛くなった。誰が悪いわけでもなく、でも考えているのは自分のことだけ。征人は友人に恵まれたし、そしてミッコを守らなければという使命から、戦うことを決意していくお話。「ぼくらの七日間戦争」と「スタンド・バイ・ミー」をオマージュしたかのような。懐かしいから見返してみようかしら。2024/06/22
カブ
32
父親の交通事故がきっかけで家族がバラバラに…。小学五年生の征人は家族を取り戻そうと奮闘する。子どもは親を選べない。小学生にはあまりにも過酷。頼りになるのは同級生の龍之介だけ。どうなっちゃうのかハラハラしながら読了。2025/08/20
りょうこ
30
これは前々から文庫化待ちしてました。 同じ家族の中で、神様が2人いるのはキツイな。でも主人がしっかり者だったのが救い。2020/01/05
タルシル📖ヨムノスキー
26
小学5年生の征人と妹のミッコ。彼らの両親はそれぞれ別の宗教を信じ、お互いを決して認めないという最悪の家庭環境。征人が言っていた「信じないかどれか一つにしてほしい」という言葉が本当に切ない。板挟みになった征人たちはこれも家庭の事情で一足先に大人になった同級生の龍之介、知識人のおかちゃん、紅一点の相澤さんらに支えられながら自分たちが進む道を考えていく。まさか相談を持ちかけた担任教師までああいう立ち位置とは。救いのない状況で手を差し伸べてくれたマリアとエルクラーノが198ページで語っていたことがすべてだと思う。2021/09/28
shi-
24
宗教と宗教の対立を題材にした本は読んだことがあったけど、それが家庭内で…。 しかも、両親が信仰しているのは、なんだか胡散臭さが満載。主人公の僕は年齢にそぐわずとてもしっかりしていて、その友達である龍之介くんはこれまた僕に輪をかけてしっかりと自分を持ち、複雑な家庭環境なのに、全然やさぐれず、とてもお互いにいい友人関係を築いている。家庭内宗教戦争もさることなが、今の携帯で繋がった子供たち世代に読んで欲しいな。と、進めようと思ったところで、僕とミッコちゃんのエピソードを思い出し、苦笑いした。2019/12/27
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