内容説明
どうかこの講義の後に、心を潜めて、古事記の研究を進めて頂きたい―。昭和九年と十年に長野県下伊那郡教育会で行われた三つの講義「古事記の研究」(一・二)と「万葉人の生活」を収める。「古事記研究の初歩」と著者自身が呼ぶ一般向けの入門講義を初めて文庫化する。 〈解説〉三浦佑之
【目次】
古事記の研究
(第一古事記の世界/第二古事記の歌謡/第三古事記の成立/第四古代精神)
古事記の研究二
(第一古代倫理観/第二民族性格の基礎/第三推移と合理化と/第四古事記に見えた民俗的要件)
万葉人の生活
(第一万葉集分類の意義/第二歌謡に現れた地方人の性格/第三東歌の研究)
感想・レビュー
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紫陽花
3
前々から興味はあったのだが、梨木香歩さんの椿宿の辺りにを読んでから急に読みたくなって古事記を読み、関連書籍を漁っているうちにこの本に辿り着いた。講義を文章化したようなので、とても読みにくかったが、諺と歌の話や、天皇(すめらみこと)の語源の話など、興味深い部分があり、読んでよかったと思える一冊だった。和歌の素養がないので、ほう、そうなのか、なるほどなぁと思うしかなかった。2023/05/09
yutaro sata
1
話し言葉なので比較的分かりやすいかと。2022/04/29
gibbelin
1
入門編というけれど、難しいなあ。すまふが恋愛で鹿島の神はシザーハンズなのか。2019/11/14