内容説明
「私はどの神であったのか思い出せない」自らを<神話再演>の使命を帯びた神と名乗るも神の名を思い出せないシャグ。彼女の記憶を取り戻すのを手伝う男子高生のチョータ。ふたりは国津神の一柱である和香や琉々葉に話を聞きにいくことに。すると、琉々葉から「おまえが神ぃ? 偽物じゃ偽物」と一蹴されてしまう。果たしてシャグの正体とは!? タカヒロ×田中ロミオで贈る大人気ゲーム『和香様の座する世界』、待望の小説化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
6
自らを神話再演の使命を持つと語る記憶喪失の神の少女と平凡な少年が出会い、少女の正体を探る物語。―――嘘を語りて神を騙れど心の中に芽生える想いは神か人か。人気ゲームのノベライズとなるこの作品は、神様という非日常の存在と嘘と再演の儀式が絡み合うことにより複雑怪奇で非情に頭を使わせてくる物語であり、少女の正体、そして最後の展開に人の思いの強さを垣間見る、この一冊だけでも中々に面白い物語である。再演を越え再編される世界、少しずつ変われど変わらぬものも。そんな中、二人はきっと幸せに。 うん、面白かった。2019/12/04
伊ノ東
1
『和香様の座する世界』の公式スピンオフ。主人公とヒロインは新規キャラですが、二人(シャグとチョータ)の関係性や掛け合いに和香様本編と比較してニヤニヤできました。とはいえただの二番煎じではなく、キチンとオチもついているので読了後の満足感はあります。最終的に二人のその後のことを妄想してフフッと微笑ましい気持ちになれたのでやっぱりこの作品(和香様の座する世界)が好きだったなぁと再確認しました。2023/02/07