内容説明
不倫でなく、「ふたごころ」。老いを意識しはじめた男女に宿るエロスは熱く繊細で、だから極限をきわめることもある。性愛文学の名手が、『失楽園』「恋におちて」などの小説・映画にも触れ、「第二次恋愛期」の性愛を繊細につづる、心と肉体に響くエッセイ集。うそをつけないのが性、エロスは人生を映しとる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
345
文化勲章受賞ニュースを受けて、積ん読を漁ってみた。いやぁこれ、今ならともかく20年前の作品っしょ?彼女が推奨する「ふたごころ」には大きく賛同するわたし(笑)某俳優さんがのたまった「不倫は文化」は叩かれたのに、女流作家さんが同じこといっても世間はスルーなのね。恋愛は生き物、長続きさせるためには「小さなストレスをかけ続ける」にも納得。思わずメモ取りました。読みたい小説や観たい映画もいくつかピックアップ。続いて彼女の短編集読もう。2018/10/28
James Hayashi
33
恋愛小説作家が描く大人の恋愛指南書?でありエッセイ。 先日読んだ「サル学」(立花隆)で知ったが、人間ほどセックスが長い生き物は殆どいないという。サルなど回数が多いものもいるが、たかだか10数秒。雌猿はエクスタシーを感じるのだろうか?人間として恋愛、セックスを楽しまなければいけまい。我々の生活は“性活”でもあるのだ。最後に渡辺淳一氏との対談があり性愛を語られいいのだが、高樹女史の作品をもっと読み込んでから拝読した方が良いと感じた。2019/07/03
スリカータ
0
高樹さんの小説が好きなので、エッセイ初読みでしたが、あまり面白くなかった。渡辺淳一氏との対談も期待したのだが、つまらなかった。2014/01/13