講談社文庫<br> おんな飛脚人

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講談社文庫
おんな飛脚人

  • 著者名:出久根達郎【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062732338

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内容説明

めっぽう足が速い韋駄天まどかと清太郎は、偶然同じ日に、飛脚問屋「十六屋」で働きはじめた。風のように走る江戸の町々で起こる、手紙にまつわる人情話、不思議な出来事、捕物帳。やがて、若い二人それぞれの、過去と胸に秘めた思いが、明かされてゆく。江戸庶民の生活と人情、そして、ほのかな恋を爽やかに描く、心あたたまる長編時代小説。庶民の人情と夢のせて、娘飛脚が大江戸をはしる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

51
これは絶対ドラマにした方がいいよと読み終えたけど、NHKで本上まなみ主演で放送されていたんですね。訳あって江戸で飛脚人となったまどかと清太郎。雇われたのは傾いた十六屋という飛脚便屋。江戸の街を走りながら成長してゆく姿を描いてこれはドラマ化していると知らなかったとはいえ拾い物でした。競技や趣味で走る人などいない江戸時代、馬に乗ることも出来ないし早くメッセージを届けるには飛脚しかないし二人の探し物にも最適。2作目も出てるみたいなので楽しみ。2024/04/07

あっちゃん

21
読友さんのレビューを見て手に取る!かなりサッパリとしたキャラ達が気持ち良い(笑)そして思ったより読みやすい!未だに主人公の性格が掴めないけど面白かったので続編も読むかな( ̄ー ̄)2024/04/13

wasabi

15
飛脚といえば佐川急便のかつてのマーク、髷に赤ふん姿で挟箱を担いで駆ける姿が懐かしい。トラックに描かれたあのマークに触れればいいことがある、などと囁かれていた。佐川疑獄でそんな噂も消えたが、飛脚を知ったきっかけではあった。この物語は庶民の味方の著者らしく、人馬が宿駅を継ぎ遠路を行く高額な飛脚便ではなくて、江戸町内に書簡を運ぶ町飛脚が誕生する模様を描く。同業他社とのちょっとした諍い、依頼主の胡乱な思惑、そして主人公たる女飛脚人まどかの出生の謎解き。いずれも人情を欠かさずほのぼのと語りが進むので、心温かくなる。2021/10/06

鹿の子

8
10年前位にNHKでやってた「人情とどけます」という時代劇が面白かった。本上まなみの男装や男言葉がめちゃんこ可愛かったから、原作も読みたくなったの。ドラマではまどかは男と偽って飛脚問屋で働いていたが、原作では性別は隠してない。それなのに男顔負けの度胸を持つ、つまり男装の麗人。オスカル様と同じ立場!こういう設定めっちゃ萌えるわぁ( ´∀`)とても読みやすく、大好きなシーンひとつひとつが甦ってきました。時代小説だからといってしゃちほこばらないで!江戸人はユーモアに富みまくった、楽しくて可愛い人達なんだから。2014/09/05

きよ

4
昔買ってあった本を見つけて読んだ。私はあまり本を買わないので、当時の自分が何故この本を買ったのかわからないが、面白かった。当時の江戸を縦横無尽に自分の足で行くことができるなんて、なんてすばらしい。フィクションだけど。2024/03/23

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