内容説明
「愛情と信頼が、チームをつくり、人を育てる!」――日大三高野球部監督として、2011年夏の甲子園、神宮野球大会、国体の三冠制覇を達成した著者。選手たちから「父親以上の存在」と慕われる指導者が、チーム育成を通じて語り下ろす、ほめて育てる人間育成術と魂の教育論、待望の文庫化!
強豪校・日大三高の現在ある姿を築き上げた小倉監督。その野球指導は、一つの妥協も許さない徹底した厳しさを持つものですが、ただ強さだけを追い求めるものではありません。その根底にあるのは、選手一人ひとりをわが子同然に扱う愛情・やさしさに満ちた思いで、ほめるときはほめ、怒るときは怒る、そのストレートな姿勢が選手たちから絶対の信頼を寄せられ、チームを一丸にする原動力となっているのです。 本書は監督の、野球にかける情熱を語り下ろし形式で聞き出したもので、単なる野球指導・戦術論ではなく、人間としてのたくましさを育てるための熱き想いに満ちた、教育論として広く読者の心に訴えかけてくる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きよ
2
日大三高の小倉監督の本。テレビで(甲子園で)見せる表情の通り、優しさの中にある厳しさのある監督だなと話を読んでいても感じた。「ひとつのプレーをどれだけ練習できるか」「どれだけ同じことを言い続けられるか」監督も選手同様に辛抱強くないといけないんだなと思った。2023/08/10
じゃがたろう
1
高校野球の名門校の監督としては珍しいスタンスかなと感じた。勝利至上主義だった過去の経験から自分を見つめ直し、指導のあり方も見つめ直してきた様子がうかがえた。個人的にはこのように自分の行動を振り返り、修正できる人間は信頼できる気がする。指導方法も教育的なスタンス。人間としてどうあるべきかを優先し、縛り付けすぎない。文字通り裸の付き合いをし、コミュニケーションを大切にしている。日大三高はもちろん小倉監督を特に応援したくなる2022/05/29
ぶた
0
野球に全然興味ないけど、スッと読めた。 監督の温かさや素直さ、そういう人柄にやられる。指導者って言葉をこういう人を指すんやろうな。 実際は分からんけど、少し部員の方が羨ましい。
Shigeru Sanada
0
日大三高の練習が観たくなった。2017/03/16
たなけん
0
基本の徹底、人間性、甲子園が目標、選手との信頼関係、自主性2021/09/12