内容説明
最強にして最凶! 人類を導く侵略戦争開始。
勇者と共に魔王を討伐した賢者ドワイト。世界に平和をもたらしたはずの彼らは、次代の魔王になるつもりだという疑いをかけられ、死者の谷へと突き落とされて命を落とす。
それから十年後。
肉の身体を失ったドワイトはスケルトンとなり、谷底でひっそりと生き永らえていた。深い後悔に苛まれる彼は、勇者の亡骸を抱いて自問自答する。
そして、一つの結論に達した。
「間違っているのは世界だ。私が否定しなければ」
決心したドワイトは、死者の谷の瘴気を喰らい尽くした。彼はかつての魔王を凌駕する存在となり、無数のアンデッドを率いて地上を目指す。
すべては真の世界平和のため。
――最強の力を得た不死の王は、人類を相手に戦争を始めるのであった。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マコト
1
漫画版を読んで読み返したくなり再読。ヘンリーのほうが強い気がするが、戦いながら成長してしまう勇者は、なるほど規格外だ。配下のグロムは魔王並みの強さを持つのに、お掃除係とかしてイマイチ目立ってないけど、改めて読み返して、誕生の経緯が人間の怨念を練りあげてつくったあたり、それが魔王並みの存在になるとは、人間の怨とは恐ろしいなと思う。2021/01/31
T
1
異世界ダークファンタジー小説。魔王を討伐したにもかかわらず、人類に裏切られて殺された勇者と賢者。人類の復讐と勇者が願った世界平和、相反する思いを抱いて賢者は甦る―――魔王として。そこそこ面白かったですが、仲間集めや戦闘があっさりしすぎていたので物足りなさを感じました。2020/01/14
マコト
0
主人公視点だと、強さが圧倒的過ぎてちょっと物足りなさを感じた。序章の人間の汚さの視点を本編でも描いて貰えると、カタルシスがあるんだけど。(104)2020/07/29