内容説明
一度だけ、死んだ人に会えるとしたら、誰に会いますか? 惚れた男に大金を貢ぎ、仕事も家も失った宇山真琴。途方に暮れた彼女は、死んだ祖父が頼れと言っていた店、「鳥居の見える裁縫店」で雇ってもらおうと、その店を訪ねる。しかしそこは普通の裁縫店ではなかった。そこは、死んだ人に一度だけ会うことができる場所、此岸と彼岸を縫い合わせることができる裁縫店だったのだ――。そして「真琴のことを知っている」という店に住み着く少年の幽霊・ユキオ。偏屈な店主・鳴瀬やユキオに翻弄されながらも、真琴は死者に会いたいと願う人々を手伝っていく。ユキオは一体何者なのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベイマックス
70
よかった。泣けるよ。泣ける小説ないですかって聞かれたら、薦められる。ただ、深みは感じられなかった。でも、それでいいとも思った。小難しい言い回しで、心の闇深くまでえぐり出すように表現する小説があってもいいし、こういう作品があってもいいと思う。そりゃ、設定を登場人物たちが安易に受け入れている気はするけどね。◎系統としては、川口俊和氏の喫茶店シリーズと同じ感じかな。2020/06/19
Nyah
38
「コーヒーが冷めないうちに」に似た話。生者と死者が一度だけ会える店。コーヒーが冷める間ではなく、この話は「鳥居の見える裁縫店」の店主成瀬が、生者と死者の持ち物を縫い付け、その糸が切れるまでの小一時間。 生者でも死者でもお金と持ち物さえあれば引き受けてくれる。ちょいちょい泣ける。主役は惚れた男に大金を貢ぎ、仕事も家も失った宇山真琴。それに裁縫店の成瀬、少年の幽霊・ユキオなど。最後、真琴がまた店にやってきた時にようやく恋が始まるのかと思ったけどあっという間に淡白に終わり残念。2021/01/14
ぽろん
37
亡くなった人に一度だけ会わせてくれる裁縫店が舞台。それにしても、主人公の真琴がお人好し過ぎでは⁈と思いつつ、ホロリと読了。これ、続編ありそうですね!2020/05/23
hirune
36
う〜ん 悪くはないんだけど、ヒロインの余りのバカ正直さとお人好しぶりについていけない😓禁治産者っていうの?こんな人にお金を持たせたら何度でも速攻繰り返し無一文になり 果ては借金まで抱えて破滅するよね。。もう人里離れていて現世から隠されたような不思議な裁縫店で手厳しい店主に管理されて一生働くしか道はないね!ということでなるようになった結末のお話しでした☆2020/03/22
keith
23
祖父から継いだ洋裁店を潰してしまった真琴は、祖父の遺言にあった鳥居の見える裁縫店を訪れる。そこは偏屈な店主が営む幽霊と会える裁縫店だった。様々な事情を抱えた客が死んだ人に会うことで、自分の気持ちにケリをつけ、死んだ人も成仏することになる話ですが、表紙から想像できる通り軽く読めます。2020/04/22
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