内容説明
イギリス人で初めてミシュラン三つ星を取得、若くして頂点に立ったシェフは、なぜ星を返上して一線を退いたか。孤高のシェフ闘争記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
17
わたしがこのシェフのことをあらかじめ知ってたらもっと面白かったんだろうな、と思わせるような、一流シェフの自伝。なんといってもミシュラン三ツ星を複数取って、それを最終的には返上するのだから。けれど、内容的にはとにかく暴れん坊でオレさまでやり放題でパワハラな描写が続くので、そのパワフルさにちょっと疲れてしまいました。それくらいじゃないと一流シェフにはなれないんだ、キッチンは戦場だ!ということなのかも。エネルギッシュなシェフに興味がある人におすすめです。2020/07/11
ロア
13
「キッチン・コンフィデンシャル」が読みたくなりました(∩^ω^∩)2020/01/23
imagine
5
破天荒人物の自伝として、マイクタイソンやデニスロッドマンらの著書と似た読後感。誇大や美化、虚栄心なども行間に感じつつ、労働者階級から三ツ星シェフまで登り詰めた一人の男の人生を知ることができた。人から評価されることよりも自分の感性や価値観を優先し、反骨心をもって闘い続ける姿勢はまさにロックスターのよう。謝辞でゴーストライターにまで礼を言ってしまうようなイタズラ心が、通奏低音となってページをめくらせていたのかも。2020/08/07
Norikko
5
料理への圧倒的なエネルギーは、スタッフや態度の悪い客には待った無し&全力で放出される。料理云々よりバイオレンスシーンが強烈。本で読む分にはカッコいいけど例えば職場のボスとか同僚だったら相当大変…いや、そもそもこういうタイプの人は会社勤めなんかしない(笑)ケンカやイタズラに動じなかった日本人スタッフ氏は今もご健在なのだろうか。2020/06/14
774no77
3
イギリス人で初めてミシュラン3ツ星を獲得した男の半生記。 はじめは面白く読んでいたんだけど、段々とこの人に対する嫌気を感じ、しんどくなった。客に喜びを提供したいと言いながら、舌の肥えてる客に感想を聞いて期待外れだったら追い出すとか、スープの温度は小指を入れて測るとか(衛生面というだけでなく、環境や体調に左右される不確かなものと思う)他にも色々と自己正当化だらけ。 誰かの顔色うかがいながらする食事なんてストレスでしかない。食に限らず、何かの評価基準に囚われてしまうのは不自由だよねってごく当たり前の読後感。2024/03/19