森と人間と林業 - 生産林を再定義する

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森と人間と林業 - 生産林を再定義する

  • 著者名:村尾行一
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 築地書館(2019/11発売)
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  • ISBN:9784806715849

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内容説明

豊かな森林資源が成熟期に入りつつある日本列島の森林管理とは、人間と森林生態系の相互作用としての林業を指す。素材産業からエネルギーまで「木材復権の世紀」と言われる21世紀の大きな成長余力を持った産業である日本林業近代化の道筋を、100年以上に及ぶ長いスパンでの需要変化に柔軟に対応できる育林・出材の仕組みを解説しながら、明快に示す。

目次

まえがき

序章 日本林業の心理と行動
1 森との永遠の会話
2 大きなチャンス
3 「木材栽培業」の不条理
4 日本林業、こうすれば復活する
5 日本林業近代化の道

第1章 森と木の文明史的意義
1 木材活用の意味するもの
2 木材の長所
3 木材の新用途

第2章 日本林業の基本問題と基本対策
1 日本林業はこれから伸びる
2 林政が目指す方向とは
3 「外材問題」の所在
4 「木材革命」が折伏した役物信仰
5 好況時代
6 「拡大造林」の原罪
7 乾燥の勧め
8 林業における流通の意義
9 里山の意味と意義

第3章 ドイツ近代林業前史
1 近世林業の誕生と破綻
2 近代林業の曙
3 ターラント学派の限界

第4章 ドイツ近代林業の個性
1 ドイツ近代林業の確立
2 「合自然的かつ近自然的林業」とは何か
3 近代都市における森とは何か
4 近代林業の経済的メリット
5 「多機能林業」
6 「フリースタイル林業」
7 「恒続林施業」

第5章 林業人はいかにして育てられるか
1 林業は「人」なり
2 初等教育と「森の幼稚園」
3 中等教育
4 零細林家と林業作業員の育成制度
5 上級林業人と高等林業人の育成制度
6 ドイツ語圏の「フォレスター」
7 日本林業と担い手問題

第6章 森へ行こうよ
1 ドイツ人にとってのウアラウプ
2 最も人気のある滞在地は森
3 森での歩きのレクリエーション
4 森の宿

第7章 日本林業で実践されていたドイツロマン主義林業
1 回顧
2 接点
3 暁鐘

あとがき
索引
著者紹介