文春新書<br> 毒親介護

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文春新書
毒親介護

  • 著者名:石川結貴【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2019/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166612406

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内容説明

「嫌いな親」を介護できるか? 暴力、暴言、過干渉、きょうだい差別……自分を傷つけた親が老いたとき、あなたの人生はどうなるのか──。

児童虐待やDV、パワハラなど、身体的・精神的な暴力への関心が高まっている。親子関係においても、幼少期に親から身体的・精神的暴力を受けてきた人は少なくない。そうした「毒親」の問題が近年、テレビや新聞でも指摘されるようになっている。

子どもが成人して独立すれば、そうした「毒親」から逃れることもできるが、その親に介護が必要になったとき、子どもは再び親と向き合わなくてはならなくなる。親への責任感の一方で、積年の憎しみや嫌悪は簡単にはぬぐいきれない。

様々な葛藤を抱えながら介護をすることになっても、「毒親」はそう簡単には変わらない。老いてますます尊大、横暴になったり、経済的にも子どもに依存し、子どもの生活を破壊しかねない親もいる。

本書は、「毒親」との関係に悩む人たちの生々しい声を紹介し、その実態や心の内に迫る。介護の経済的負担や認知症への対処、介護をする側の夫婦間、兄弟間の考え方の違いから生じるトラブルなど、「毒親介護」の様々な事例をルポする。

また、専門家によるアドバイスや具体的な対応策なども探り、「毒親介護」の中に希望を見出すための処方箋も提示する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むつこ

32
子として親の介護に知らんぷりはできない・・・10人いれば10通りの方法があって正解はないのだと感じた。その中で、ラスト、作者の経験談があった。それが一番印象に残った。2021/09/06

cao-rin

26
この手の本を読んでいつも自分の気持ちを整理しようと思うが、今回は次から次へと目も当てられない程の毒親が登場してきて気持ちが塞いでしまった(ー"ー;) 参考になったのは、どこまで関わるのか具体的に線引きをするというもの。そんな事こちらが進言してもいいんですか?実母が特養に入所して何年も経つが、そんな事言って貰った事はなかったなぁ。また認知症の親に対しての接し方も書かれていたが、そもそも関係が破綻してるのにきれい事のようにも感じてしまった。巻末、著者のあとがきでまさかの涙…。私はやっぱり心が狭いのかなぁ。2020/03/09

ネギっ子gen

21
「自分を傷つけたり、勝手な行動を繰り返してきた親が老いたとき、子どもはどうすればいいのか」について書かれた本。<親と絶縁する>人もいる一方で、<親との関係を断ち切れず、/親が高齢になり、親子関係のタイムリミットが迫るほど「親からの愛情や承認がほしくなった」、そんなふうに話す人もいる。死ぬまで詫びてほしい、今度こそ変わってくれるだろう、せめて今からも愛されたい、そんな感情から進んで親の介護と担う>と。その通りですね。でも、そうした親への期待は、ことごとく裏切られる。で、<親への嫌悪感が拭え>なくなり……。⇒2020/03/25

zel

14
親が非力が演出し、操ろう支配しようとする、子は介護に意義を見出したり優越感をえたりする。小さな保護者として守ろうとしてしまう。逃れられず。示される解決策は相手の立場で捉える、正しく知る、関係をきるなど…。そうなんだよね。それしかないんだよねと。けど、だからこそ、自分と向き合うしかなくて、キツいのだろうなとも。周りがどう気づき、関われるかが大切なのだろうな。2021/11/23

カッパ

13
自分が毒親だと思っている母が認知症になり苦しいのでよみました。さまざまなケースを紹介したあとにアドバイスのような部分も少しだけありました。結局は毒親と感じたことは消えない。そこから捨ててしまうのか、線を引くのか。それか、許して最後にかけるのかは家族次第だと感じました。私は自分が母になったことで母の気持ちも少しは察することができます。もちろん、許せないことはたくさんあります。でも、もらったものはある。そして母も辛かったと思うことでちょっとだけ余裕はもてるものです。遠方で認知症大変ですけど。2023/02/21

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