文春新書<br> 権力の日本史

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文春新書
権力の日本史

  • 著者名:本郷和人【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2019/11発売)
  • 夏を先取り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166612390

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内容説明

誰が一番偉いのか? 何故みんなが従うのか??
なぜトップが責任をとらないのか???
この国を動かす権力のリアルに迫る!

将軍よりも執権よりも「家長」が強かった鎌倉幕府。上皇が複数い
たら誰が一番偉いのか? 実力で抜擢すると貴族の人事は荒れる?
日本史の出世と人事をつぶさに見ると、そこには意外な法則が!
人気歴史学者が解き明かす「この国の権力のかたち」。

出世と人事は何で決まってきたのか?
・上皇、女性天皇を生んだ「権力抗争」
・戦国大名の家柄をチェックすると
・「令和」がなぜいけないのか?
・貴族が悔しがる「超越」とは?
・僧侶の世界も家柄次第
・父が強すぎる武家の論理
・明治維新は特異な「実力主義」革命だった ほか

※この電子書籍は、2010年に文春新書から刊行された『天皇はなぜ万世一系なのか』を大幅増補し、再構成した新版を底本としています。「天皇と上皇どちらが偉いのか」「女性天皇を日本史から考える」「令和という年号への違和感」を新章として書き下ろしました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

45
10年前に「天皇はなぜ万世一系なのか」というタイトルで刊行された書物の増補新版だから、特に、天皇制に関する歴史学者としての見解がよくわかる。著者は、「万世一系」も「男系天皇」も、歴史的に受継がれてきた原則ではなく、明治政府が、天皇中心国家を確立するため、“理念として”創造した「新しい伝統」でしかないと言う。日本の権力の多くが、「氏」でも「血」でもなく、「家」によって継承されてきたなかで、天皇家が「家も血も」守ろうとすることの難しさが、現代になって噴き出しているのかもしれない。2020/02/21

skunk_c

42
2010年刊『天皇はなぜ万世一系なのか』の増補新版とのことで、女性天皇論や元号「令和」についての論考などが加えられている。日本の場合権力の世襲が基本となっていて、その中にどのように能力主義を取り入れるかは平安の昔から色々な考えはあったよう。それより面白かったのは、日本では幕府成立の頃から「トップが責任を取らない」国だったという見立て。天皇はもちろん、それ以外でも生き延びたトップ(徳川慶喜など好例)は多い。そういう意味で現憲法の象徴天皇制は据わりが良いとのこと。しかし世襲が進む政治家のトップが無責任はねぇ。2019/11/29

金吾

26
○興味深い話でした。特に天皇、貴族、僧侶の権力構造はあまり知らない話でしたので面白かったです。女性天皇や万世一系の話も良かったです。 2024/03/07

Tomoichi

20
中々こういう視点の本って案外ないのでは。結局誰が一番偉いの?っていう疑問にメスを入れる一冊。ある意味、今の日本の社会というのは明治維新から始まっている。2022/05/02

大先生

16
「世襲」と「才能」(=能力主義)を軸に、日本の権力構造の歴史を分析した本です。情報量が多いので、読むのに苦労しましたが、非常に面白い本でした。結論としては、「才能」より「世襲」が圧倒的に重要(但し明治頃からは能力主義的な面も)。しかも、世襲といっても、「血」より「家」が重要。だから、養子も多かったわけです。現代でも、政治家は世襲議員が多く、なんだかんだ言っても日本人は世襲が好きみたいですね(笑)ところで、本郷先生は「令和」という年号には違和感があるそうです。「令」という字は、皇太子の命令を指すのが常識とか2021/08/23

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