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内容説明
利休の「待庵」は二畳に土壁と炉のある、建築の極小単位だった。茶室の起源から建築家による現代の茶室までを辿り、自らも茶室を手がけ、藤森流茶室論を語る。最終章に磯崎新との茶室談義を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
65
前半は茶室のはじまりから利休(詳しく)や利休亡き後の織部などについて、後半は建築家の茶室などと磯崎新との対談。出だしから茶室の話でも日本茶の話でもなく紅茶の4時間に及ぶアフタヌーンティーの話から始まる辺りが藤森流!利休については茶の世界でよく言われていた「一座建立」ではなく「一期一会」を大切にした結果、二畳の茶室にたどり着いたのだろう。建築家の茶室では武田吾一の「マッキントッシュやウィーン・セセッションの特徴は・・・明らかに茶室に通底する・・・」という考察も見事。2019/12/25
そうぺい
14
初読。参考資料として。フジモリ先生なので、面白く。まあニッチですよねw茶の湯なんて最早、文化として末期のさらに誰も手を出さない=真剣に考えない茶室の話ですからww家元どもも物置小屋くらいにしか考えてないでしょう…若しくは、徴収した金を貯める金蔵か。フジモリ先生の分かりやすい語り口&斬新な視点で茶室~利休が再構築されています。僕はいつもながら刺激を頂き、苦く覚醒作用のある茶をあざーすですw近現代の建築家たちの茶室の捉え方や表現もなるほどですね。僕としてはヒント+アイデアの補強ができました。ブリコラージュ!2020/02/20
T.Matsumoto
9
茶室の歴史が、筆者のエピソードと共に、濃縮して纏められています。利休に始まり、堀口捨巳まで、藤森先生じゃないとできない講義録になっています。図版の少なさはインターネットで補えばいいので、履修して損のない内容です。復元された待庵に入ったときは、狭さと暗さが強烈に印象に残りましたが、名前しか知らなかった建築を少しでも知ることができるのは嬉しいものです。外に出れない時に読む本としてもお薦めてします。2020/04/11
Noelle
7
建築探偵や建築史家の藤森さんの著作が好きだったので、その藤森さんが作った茶室もご本人同様まあなんともな茶室で気になっていた。本書を読むとそこに至る長〜い建築史上の茶室の立ち位置や、利休と利休以降、戦前と戦後のデスティルやバウハウスの洗礼を受けた建築家の茶室が語られていて、その流れがよくわかった。さらには21世紀のポストモダン世代の建築家による茶室も茶人が使うための茶室から個人のフリースタイルの茶室まで広がりを持ちはじめ、ミニマル化や藤森流ブリコラージュ的なもの、丿貫のような隈氏の茶室など興味は尽きない。2021/11/17
なお
1
茶道のお稽古に通っている身として御茶室について学びたいと思って手に取りましたが、人に読ませる為に書いていない感じが。 すっかり置いてきぼりです…2020/02/18
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