岩波新書<br> 憲法講話

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岩波新書
憲法講話

  • 著者名:宮沢俊義
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2019/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004100348

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内容説明

日本国憲法に結実した人間主義・平和主義の精神は、国民が旧憲法下でのにがい体験から学びとったものであり、敗戦による荒廃から立ち上る戦後民主主義の基本原理であった。だが、今日なお、「いつか来た道」へ戻そうとする動きが執拗に続いている。日本国憲法のふくむ問題点とその意味を、旧憲法とかかわらせつつ分りやすく語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nagoyan

10
優。やや時代を感じるが、現代の憲法学の教科書で説かれる根本は、本書でも平易に説かれている。そして、著者の指摘するわが憲政の弱点が、今も、課題としてあり続けていることに嘆息するほかないであろう。2022/05/10

スズツキ

3
国家中枢の官僚の多くは芦部信喜と宮澤俊義に連なる法学者からそのエッセンスを抽出している。つまり今の日本を形成する思考の源流である。宮沢は転向した学者と知られ、著書のなかでも全く別の意見が混在することもあることから批判を受けてきた。しかし、この書は67年発表の岩波新書という偏りかけた状態での出版でありながら、かなり冷静な記述であって、憲法基礎論をつかむうえで良いのではなかろうか。2016/02/04

yu12418

2
50年以上前に書かれた本だけど、今読んでもそれほど違和感がなかった。統治行為論については、今までは裁判所の責任逃れ的な側面の強いものだと思っていたけど、国家の根幹に当たるものについて裁判所がどうこう言うのは、確かに司法の範囲を越えており、言ったところで意味がないというのは、改めて言われるとすとんと腑に落ちた。2022/10/17

のん

2
日本国憲法の保障する人権がどのような歴史的経緯の中で生まれてきたのか、大日本帝国憲法下ではどのような問題があったのかを解説。ところどころ腑に落ちない(私の勉強不足だが…)記述があるが、憲法の入門書には良いと思う。2016/12/17

さくらみかげ

2
天皇主権の元、「不磨の大典」の名を恣にした明治憲法。その明治憲法の全部改正がどれほどの衝撃であったか。いかなるターニングポイントの上に、日本国憲法が築かれているか。戦前の人権保障や統治の在り方を引きつつ、わかりやすくも力強く書かれている。「憲法の戦前への揺り戻し」という思想が鎌首を擡げつつあった時代、その潮流に警鐘を鳴らすかのような記述が目を引く。「国体」概念のルーツなど、各論的に見ても興味深いトピックが多いのでなかなか飽きない。1967年と結構古い本なのでその辺は要注意。2011/03/31

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