岩波新書<br> 朱子学と陽明学

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岩波新書
朱子学と陽明学

  • 著者名:島田虔次
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 岩波書店(2019/11発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004120285

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内容説明

仏教の汎神論的思想を容れて宋代に確立した朱子学、心即理・致良知・知行合一を説く明代に生まれた陽明学。両者とも近世中国を支配した儒教哲学であり、また唯心論的実践哲学である。日本人の倫理観にも大きく影響を与えたこれらの学説の成立過程と歴史的役割を明らかにし、中国思想史におけるその位置づけを試みる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

10
若い頃、中国の思想をもう少し勉強しておけばよかった。道教や仏教の影響によって儒家から宋学が生まれ、それを朱熹が大成、さらに明代に入って王陽明が改変し‥‥と、基本線はこんな感じでいいのかな? しかし細かい所はまだまだ理解が及んでいないので、さらに学んでいきたい。そもそも朱子学の発祥にあたる、北宋の程明道など士大夫階級の考え方が良い。世界を自由に大きく捉えていてすばらしい。時代劇で過激派の男が「しん、そく、りぃっ!」と叫んでいたが、彼の心中にあるマグマのようなものが、少しは理解できるようになった?と思いたい。2012/12/15

shimashimaon

7
小島毅氏『朱子学と陽明学』に続き『翔ぶが如く』の副読本のようにして読みました。葉室麟氏の小説で若い西郷が『近思録』に影響を受けたらしいと知ったからです。私は儒教哲学が「西洋の衝撃」に対応する日本人の民族的自立を支えた一面があると考え、これを理解したいと思っています。朱子に影響を与えたという邵康節の「我をもって物を観るのではなく、物をもって物を観る」というのが好きです。心を性と情に区別して「性即理」を唱える朱子学が肌に合うのですが、陽明学の「心即理」も揺さぶってくる。特に最終章の李卓吾には大いに惹かれます。2024/12/08

ゆうきなかもと

7
再読 《元朝が、ひさしくやめていた科挙を再開したときには、科挙の学科で特に重んじる「四書」をたて、かつその注は朱子のいわゆる「四書集注」を用いることにし、そのほかの五経についても従来の指定学説であった古い漢唐の注釈のかわりに、朱子もしくはその弟子の作った新しい注が指定されることになった。》 つまり異民族の帝国が朱子学を国学の地位にまで高めた。そしてその後に東アジアの普遍的な思想になった。キリスト教や仏教も似たような流れで普遍性を獲得したのだが、朱子学は近代以降その存在感がないように感じる。(;・д・)2016/02/22

ゆうきなかもと

6
前に読んだ時は、そこまで良いとも思えなかった。が、程明道あたりの説明が激アツだということに気がついた。陽明学、朱子学の普遍性は明道先生から来るのであり、そこを理解したことで一気に、いかにあるべきかという個人的な実存の問題にも解決をみた気がしているのだが。果たして…2024/06/17

hiroshi0083

4
著者の言葉でいえば、本書は、「朱子学から陽明学へ至る流れを内面主義の展開という見地で捉え」た一冊であるといえる。 宋学には、道教や仏教のエッセンスが混入されている。道教や仏教を敵対視していた儒教だったが、同時にその影響も受け、他教の教義が、無意識に、あるいは自覚的にその中に導入されていった。そして、それらとも、また、それまでの儒教とも異なる「学」が新たに生まれたのだった。その成果の代表こそが、宋学の完成形とされる朱子学であり、明代に成立した陽明学である。(コメントに続く)2025/11/28

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