インフォグラフィックスの潮流 - 情報と図解の近代史

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インフォグラフィックスの潮流 - 情報と図解の近代史

  • 著者名:永原康史
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 誠文堂新光社(2019/11発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784416115497

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内容説明

膨大なデータが行き交う現代において情報を視覚化して理解を促すインフォグラフィックはその重要性を増しつつあります。
本書はインフォグラフィックの歴史をマップ、統計、図解、関係、コードといった観点から探求し、インフォグラフィックを本質的に理解する視点を提示するとともに、今後の視覚情報のあり方を考える機会を提供します。
図版資料も満載。
インフォグラフィックの歴史や基礎的な知識を学ぶ一冊としてデザイナー、編集者、プログラマなど情報の視覚化にかかわる人すべてにおすすめします。

 * * *

情報を視覚的に表現したものを総称してインフォグラフィックといいます。
人類は古代より情報を図や記号によって視覚化してきました。
とくにルネサンス以降の印刷技術の発展や産業革命以降のマスコミュニケーションの発達はインフォグラフィックの発展に大きな影響をあたえ、ダイアグラム、チャート、ピクトグラムといった近代的手法の確立を後押ししました。
こうしてインフォグラフィックスは交通、地図、ニュース、マニュアル,教育をはじめ,社会のあらゆる場面で活用されるようになっています。

そして21世紀、コンピュータの普及やネットワーク化によって私たちをとりまく情報量が飛躍的に増加しました。
人間の認識能力を超えた膨大な量のデータと人間の理解をとりもつインターフェイスととしてインフォグラフィックがその重要性を増すとともに、動的なデータ表現によってその表現方法も大きく革新されつつあります。

いまやインフォグラフィックの制作、運用、理解のためには表面的な処理方法の問題をこえて、情報と表現の関係を本質的に捉える必要があります。
そこで本書ではインフォグラフィックをマップ、統計、図解、関係、コードといったアプローチ別に考察し、インフォグラフィックにかんする基本的な考え方を提示します。
また、インフォグラフィックの形成史のなかで、データ視覚表現の「変化ドライブ(変化の要因)」を探り、今後の視覚情報のあり方を考える機会を提供します。

目次

第1章 都市交通図ーモダニズムの美学
第2章 図解と統計ー啓蒙の時代の情報図
第3章 視覚言語ー20世紀の冒険(1)
第4章 可視化と物語化ー20世紀の冒険(2)
第5章 関係図ー比喩から抽象へ
第6章 コードのかたちー大量情報の時代
終章 情報と図解の近代史