ヒヒは語らず

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ヒヒは語らず

  • ISBN:9784596541277

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内容説明

現役警察官が放った圧倒的リアリティに屈服せよ!かわいそうな猿…死んだ姉の謎の言葉が意味するものは――?ストックホルムの暗黒=アンダーグラウンドでうごめく、罪と性。

姉はなぜ死んだのか――その答えを探るべく、アマンダは警察官になった。麻薬依存とレイプ被害の果てに、“猿”にまつわる不可解な言葉と日記を遺して自殺した姉。早急な調査打ち切りの裏には何が? アマンダは素性を隠し、担当捜査官マグヌスの愛人となる。さらに、姉を悪の道に引き込んだ元恋人アドナンに接近するが、そこには想像を超える真相が……。北欧最旬の作家が放つ警察小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あさうみ

49
北欧ミステリーといえば社会問題の暗部を描くことで定評あるけど、度肝を抜かれた…北欧怖い…。警察小説より、犯罪小説的な。騙し嫉妬し策略し、昼ドラも顔負け。そして令和一登場人物で胸糞野郎登場。解決が怒涛。それにしても、この二人に未来があるのかな…先を知りたいような、怖いような。2019/11/17

あじ

35
姉の死に関わったと思われるマグヌス捜査官と、恋人で売人だったアドナンに色仕掛けで近づき、真相を突き止めようとする警察官アマンダ。アクションもドンパチもなく、追求捜査にどっぷりでもない。三角関係の歪みを笑止しながら、変態たちを見下げる快感がアドバンテージ高し、、かな。◆本国スウェーデンで映画化が決定していて書籍は三部作となっている。日本では第一作目が翻訳されたばかり。2019/12/28

むつこ

32
警察官だった作者のデビュー作とのこと。分厚い小説を書く忍耐力のすごさにゲスい男性たちの行動に嫌気ながら最後まで読ませてくれた3部作になるらしい。主人公・アマンダは姉の自死の真相を探るべく二人の男性と肉体関係を持つ。一人は警官のマグヌス、小悪党のアドナン。まー、この3人の名前がやっかいで何度も何度も「誰だっけ?」とややこしく長すぎる名前もつらいが似たような名前もたいへんで前の文章に戻って読み直すことしばし。巻末の解説に映画化するとのことだがいったい誰がどの役をするんだろう、気になる。2020/11/29

ほちょこ

29
ぶ厚い本なのに、ヒヒ(猿)が出てきたのは数ページ。まぁそれでも暗黒スウェーデンを堪能できた。姉の不審自殺を追う刑事、色事に暴走が止まらないオヤジ警部、悪事から足を洗いたいのか洗いたくないのかイマイチ決断できない若者、いろんな目線から追っていくが、誰も彼もがどこかしら残念賞。シリーズものらしいが、出るかな?どうかな?2020/02/10

harutamano

13
うえー面白かった!北欧ミステリ、こりゃ沼やわー!腐った泥水ぐわーっ!とかき混ぜて、だんだんと透けてくる様子がたまらない。そしてドカーン!!ほんでまさかこんなキュンとくるロマンスあると思わんやんかー。あとDVや暴力、犯罪への心のハードルというかリミッターの外れ方がするするっと描かれてて、自分もそちらに行ってしまいそうになる。ラスト爽快。分厚かったけど読み応えアリ!ハーパーBOOKSさんの本はツボるな〜🌟2020/05/09

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