内容説明
魚は、もはや今までの魚ではない
「便利」の代名詞、プラスチックはリサイクルもされず、膨大な量が海へと流れ着く。レジ袋を詰まらせて死ぬ海鳥、魚網を飲み込んで餓死するクジラ、プランクトンと間違ってプラスチック粒子を食べる魚。環境ホルモンを溶出するプラスチックを、海洋生物が食べていることの意味とは? 北太平洋ごみベルトを発見した海洋環境調査研究者が、徹底解明!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
24
うーむ。難しすぎる。本が、ではない。プラスチック製品なくして成り立っていない私たちの生活から脱却できるのか。できない、と一刀両断してしまったらこの問題に対しての思考停止状態が続くだけである。だからこそ先日のG20でも重要議題とされ、削減目標値も示されたのだ。海に浮かぶプラスチックの数々を見て、問題意識を持ち調査した筆者たち。では自分にできることは何だろう。先日読んだ『プラスチックフリー生活』とあわせて読むと、問題意識が腹のなかで動き出す。はっと気づく。今読んでいるこのカフェのストローの材質.....2019/07/08
yohiiiidayo
22
いつぞやのテレビ放送で、マイクロプラスチックについて気になっていました。改めて読んでみると衝撃的。分解されず、細かくなったプラスチック。そしてそれによる生態系への影響が説明されています。ポイ捨てはダメ、心の底から思えました。2017/05/21
nbhd
16
プラスチックごみによる海洋汚染に警鐘を鳴らした本。具体的な例をあげると、海の小魚たちは細かなプラスチックを肛門に詰まらせて死ぬ。たんに「海を大事にしよう」的な訴えにとどまらず、人類とプラスチックのこれまでの付き合いの歴史も紐解かれて、なるほど「20世紀はプラスチックの世紀であった」と言えると思った。プラスチックは、大量生産されたモノの「容器」、プラスチック包装は「メディア」だ。文明史的に、国家が成長するためには必ず外部を必要としてきたわけで、海って今も圧倒的な外部だ。リサイクルよりも、REFUSE(拒否)2025/09/22
白黒豆黄昏ぞんび
13
アホウドリがプラスチック食うところは文章よりヴィジュアルのほうがインパクト大。2020/04/17
Hiroo Shimoda
13
海洋を汚染するマイクロプラスチックの危険性を訴えた本だが、なんと出版は2012年。日本でストローやレジ袋が騒がれたのはここ数年だから、一筋縄では行かないのが分かる。マイクロプラスチックはプランクトンと間違えられ摂食されるのが問題だと言うから、やはりストローを変えればいいというものではない。2020/03/21
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