ネット絵史 インターネットはイラストの何を変えた? - インターネットはイラストの何を変えた?

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ネット絵史 インターネットはイラストの何を変えた? - インターネットはイラストの何を変えた?

  • 著者名:虎硬
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • ビー・エヌ・エヌ(2019/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784802511285

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内容説明

イラストはネットと共に進化を続ける!

現代日本において、いわゆる「キャラクターイラスト」を目にしない日はありません。そんなイラストは、いつから、どのように、私たちの日常に溶け込んだのでしょうか。そこにはインターネットと切っても切れない関係があります。

本書は、ネットとイラストの歩みを見つめてきた著者による、その両者の関わりと変遷を辿る一冊です。アナログからデジタルへ、個人サイトからSNSへ、そして平成から令和へと時代が進むなかで、イラストを取り巻く環境はどのように変化したのか、そしてイラストを利用したビジネスはどのように発展を遂げたのかに迫ります。また、描き手およびそれを支える企業などインタビュー10本を掲載。現場の声を多角的に伝えます。

目次

はじめに

第0章 イラスト大国日本
絵でお金を稼げる時代|国内のコンテンツ市場は12兆円/分断から補完へ/アイドル化するクリエイター/「女の子」イラスト

第1章 個人サイトと掲示板
1990年代|時代は平成へ/パソコン通信時代の絵描きたち/同人バブル/Windows 95/2000年代前半|Yahoo!BBとADSL/個人サイトの時代がやってきた!/そして、絵描きとなる/Yahoo!カテゴリとリンク型交流/イラストリンクサイトの誕生/CG巡回サイト/はてなアンテナとRSSリーダー/お絵かき掲示板の登場/リアリティの追求/お絵描きチャット/個人サイト時代のカリスマクリエイター/ストリートとしてのBBS/独自ルールと毒吐きネットマナー/チャットとインスタントメッセンジャー/2ちゃんねるとイラスト/FLASH黄金期/ビジネス度外視の「無償提供」は文化を残したのか/すべてのクリエイティブが評価された

漫画「中年男子の日常(1)」牛帝

インタビュー:redjuice
インタビュー:refeia
インタビュー:川洋

第2章 SNS時代の到来
2000年代後半|ポータルサイトのジレンマ/ブログ全盛期/mixiの登場/pixivの時代へ/ランキングから生まれたヒエラルキー/ニコニコ動画の道行き/ネット配信の幕開け/イラストと音楽をつないだ初音ミク/東方Project/描いてみた動画/インターネット光回線/イラスト同人文化の勃興/pixivファンタジア/イラスト系雑誌・ムックの流行/Web漫画|付録:ツール進化の歴史

漫画「中年男子の日常(2)」牛帝

インタビュー:BUNBUN
インタビュー:米山舞
インタビュー:寺田てら

漫画「バズれ! SNSイラスト部(1)」へんりいだ

第3章 イラストバブルとグローバル化
ソーシャルゲームの誕生|ポータルサイトのジレンマ/iPhoneとアプリ長者/2010年代前半|国産ゲームとガチャ/デレマスと美少女ゲーム/イラストの需要爆発/技法の最適化と体制の変化/東日本大震災とSNS/カオス*ラウンジ騒動/Tumblrはポスト個人サイトとなったが……/初音ミク×Google/艦これとメカ少女/2010年代後半|FGOと作家性特化型タイトル/イラストの責任/高収入、生活の安定化/チャイナ・インヴェイジョン|寄稿:動漫とインターネットの歴史からみる中国サブカルクロニクル(藤澤 海)|バーチャルタレントの登場/表現への暗雲

漫画「バズれ! SNSイラスト部(2)」へんりいだ

インタビュー:コミティア実行委員会
インタビュー:pixiv

漫画「バズれ! SNSイラスト部(3)」へんりいだ

インタビュー:セルシス
インタビュー:MUGENUP

おわりに

巻末資料:pixivデータ集&年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

31
アナログからデジタルへ、個人サイトからSNSへ、そして平成から令和へと時代が進むなかで、イラストを取り巻く環境はどのように変化したのかを振り返った一冊。Yahoo!BBとADSLの爆発的普及やYahoo!ジオシティーズ、はてなアンテナとRSSリーダー、お絵かき掲示板、そしてpixivやソーシャルゲームの誕生に伴うイラストの需要爆発など、ネットの発展や変遷とともにネットで扱われるイラストの変遷が語られていて、描き手やそれを支える企業のインタビューも10本あって、インターネット史としても興味深く読みました。 2019/11/19

ゲオルギオ・ハーン

26
1990年代〜2020年代までの30年間をただ出来事を書くだけではなく、各年代で台頭した方々や30年間戦い続けている方からのインタビューもあって濃厚な内容となっている。この30年間で「イラストレーターとして生活できればいいな」から「イラストレーターで生活できる」産業構造が形成されたというのが特に面白い。本業イラストレーターの年収は400万円、売れっ子となると月収60万を上回るのだから驚く。なぜそうなったかというとソシャゲの大量リリースでイラストの需要が爆発的に高まったからというのが大きいようだ。2023/06/14

プロムナード

5
「日に500アクセスあれば人気」というネット黎明期に手探りで個人サイト渡り歩いてイラストを漁ってきた放浪者たちが、その後の絵師文化を築いていく流れ、死ぬほど熱い。2010年代以降はソシャゲと「推し」文化がイラスト市場を爆発的に拡大させる流れもすごく勉強になりました。寺田てらのインタビュー読んでも、創作とはコミュニケーションの一形態なんだとよくわかる。だからひとと繋がりたい!って気持ちは創作と相性が良く、インターネットがそれを加速してきたんでしょう。この手の消えゆく歴史を記録してくれる人は本当にありがたい。2022/04/24

るき

5
ネットの絵の歴史。何となくわかるんだけど、という事柄がつながった感じです。デジタルって消えちゃうと記憶でしか残らないから、こういう本が出て嬉しい。URLが多くて、kindleで読んだ方が楽しめたな~と思いましたが。いちいち検索するのが面倒で全部通読してしまいました。インタビューもわかるわかる、という部分があって楽しめました。コミティア、今は盛況なんですね。 2020/08/08

富士さん

2
ネット絵とは、ネットと絵であり、絵の技術以外にもネットの歴史と並走しています。そのため、その歴史を理解するには、PCの性能や独自のネット文化、ITビジネスの進化などの知識が必要であり、草創から間がない今なら、それが出来てしまうタイミングでもあります。本書はインタビューを交えながら、そこのところを丁寧に押さえており、名著です。最近アニメーターのリクルート源としてもSNSが使われているらしく、ネット絵は絵にとどまらず、作画表現全般をシームレスに抱合する分野になる気配があり、ネット絵は軽視できない分野です。2025/05/01

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