内容説明
華やかさと古き良き時代の面影が混在する代官山。その路地裏に佇む「トラットリア代官山」には、様々な事情を抱えるお客様が訪れる。迎えるのは、亡き父から受け継いだ店を気丈に守り続ける、男装の女支配人・大須薫と、彼女を支える天涯孤独の年下敏腕シェフ・安東怜。二人が京野菜の創作イタリアンと機転の利いたおもてなしで、ゲストを悩ます問題を解決に導いていく――。ハイソな街の陰にある人間同士の絆を、極上の料理と共に描く優しいグルメ小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
『よ♪』
76
ちょっと!これホント面白かったです。普段の自分だったら選ばないだろうなぁ、というグルメ小説。遅読なボクが一気読みです。読メさんの献本で頂きました。代官山の小さなイタリアンレストラン。女支配人とイケメン料理長が悩めるお客様たちをおもてなし♪トラットリアって"大衆店"という意味だそうです。イタリアンてハードル高そうなんですが、作中のお店は優しさに溢れています。グルメに疎いボクでも楽しんで読めました。あっ!そうそう!お酒が楽しく飲めそうな雰囲気にも浸れます♪これはポイント高い!良い作品に巡り会えました♪感謝っ!2019/12/08
papako
73
たまたま見かけて。美味しい料理とお客様のトラブル解決。代官山にある和風イタリアンのお店『トラットリア』そこの『ディレットリーチェ』女支配人の薫さんと『カポクオーコ』シェフの怜があたたかく迎えてくれる。二人の関係がどうなるのか?行方不明の婚約者のシェフは?など、シリーズになりそうな感じなんですね。作者の他のシリーズ、ちょっと気になっていたけど、手放しで好きな感じではなかったので、もういいや。2021/08/31
涼
70
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/12/post-629fbd.html 登場人物たちにあまり共感出来なかったところがあったのは、何故だろう? 著者の本は【グルメ警部の美食捜査】を3巻全部読んでいて、このシリーズは好きだったのに……。2023/12/14
真理そら
64
美味しい小説系作家さんの中でもグルメ度が高く再現しにくいのに食べたくなるという罪作りな作家さんだ。一番庶民的なのはつきみ茶屋シリーズかなあ。今回はイタリアンのお店で男装の麗人風のオーナーとアイドルグループ風のシェフを中心にした短編集。スタイリッシュな雰囲気が好きなので続編を期待。2023/01/19
ぶんこ
57
三軒亭から続いて読みました。フランス料理よりイタリア料理が好きなのと、若いギャルソンより薫さんと怜さんだけのカウンター席に座って食べたくなりました。鈴音さんや桜さんへの手助けも節度があっていいですね。ルカさんのお父さんを思いやる嘘にほろり。保護犬を2頭も迎えてくれたのも工藤さん家らしい。最後の薫さんの毅然とした態度にもスカッとしました。読後感は・・いいなぁ。ほのぼの。続きを期待してます。2021/03/13