内容説明
シェイクスピア演劇を監視する『国際シェイクスピア法』を英国議会が制定して十年、日本でも文科省に国際シェイクスピア警察課が設置されて五年。学生演劇界にその名を轟かせていた天道は、前途を嘱望されながらシェイクスピア警察となっていた。一方、天道と並び称された空也は、自由な表現を求め、シェイクスピア・テロリストとして地下公演をくり返し…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふゆ
14
もうこれアイデアの優勝です。国際シェイクスピア法により正本シェイクスピア以外の演劇はシェイクスピア・テロリストとしてシェイクスピア警察に検挙されてしまう…「どっち(警察とテロ劇団)もシェイクスピアおたくなんだろう…」と呟く劇場警備員に激しく同意します。400年経ってまで人生を変えてしまうシェイクスピア、すごい。開幕直前倒れる厩戸飛鳥の叫びに、最近一番泣きました。菅野彰の中で一番好き。2019/11/09
きたさん
11
警察側もテロリスト側もひっくるめ、こんなにシェイクスピア、演劇が望まれ愛されている世界が純粋に羨ましく感じられた。ただの演劇沼住民である脇キャラの三婆に親近感が湧いて仕方がなかった(笑)。2019/11/24
ハルト
10
読了:○ 正本ではないシェイクスピアを取り締まる国際シェイクスピア法。そしてシェイクスピア警察。そこに勤める天道。それに対するはシェイクスピア・テロリストとして表現の自由を謳い地下劇場で公演を重ねる空也。シェイクスピアが規制されているというのは一種のディストピア世界にも思えますが、そこまで厳しい世界観ではなく。敵対している天道と空也の実は通じあっているからこそな噛みあわなさが面白い。ただシェイクスピアにも演劇にもそこまで造詣が深くないため、作品の持つ面白さを十分に楽しむことができなかったのが残念でした。2019/12/02
紅羽
7
中々斬新な世界観で少々理解するのに時間がかかりましたが、楽しく読めました。私自身あまりシェイクスピアに造詣が深くないのですが、この作品を読んでから興味が湧いてきました。そういう意味でも新しい扉への入り口になりそうな作品だと思います。2020/08/16
HANA
5
シェイクスピアが好きすぎる作品。確かにと納得できるところもあったのでなかなか面白かった。にしても改変はどの翻訳使うかで変わる気がしなくもないけれどこの世界は統一されているのか。2020/02/21
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