内容説明
かつて、宇宙ロケットの打ち上げといえば、国家や国際機関が手がける一大プロジェクトだった。だが、宇宙開発の主役は大学や新興企業に替わりつつある。ロケットの超小型化・量産化が進んだことで、低コスト・高頻度の打ち上げが可能になったからだ。ロケット開発や宇宙探査は現在どこまで進んでいるのか、月や火星まで人を運ぶにはどのような技術が必要なのか、人類は太陽系を飛び出せるか――宇宙の今と未来に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
52
いろいろとご縁あり知り合えた方々からのおすすめで購入。読了。特に電気推進を中心に人工衛星や探査機について非常に学び多くとても面白い一冊でした。新書とは思えない基本から仮に火星有人探査するとしたらコストや実現手段は現時点でどういったものが考えられるか等にも触れており、折に触れて読み返す一冊となりそうです。2020/12/26
Fondsaule
22
★★★★★ ロケットエンジンの固体燃料と液体燃料の違い。名前だけは知っていたイオンエンジンの仕組み。 こんなに詳しく書いてあると思わなかった。そして、話題は惑星探査、太陽系外へ。 非常に面白かった。2019/03/25
yyrn
20
宇宙ロケットや探査機のエンジン開発を手掛けてきた研究者がこれまでの宇宙探査機の歴史とともに、最新の取り組みや将来の可能性を分かりやすく解説してくれる本。現時点で探査機を太陽系以遠に送り出すのに不可欠な「スイングバイ」の航法や「原子力電池」の技術のこととか、「はやぶさ」で一躍有名になった「イオンエンジン」の仕組み等々、宇宙開発を本気で考えている人たちがいることが分かる本。SF『火星の人』が面白かった人におススメ。しかし、木星や土星などの外惑星に行くために、地球より内側の金星を使っているとは驚いた。2018/11/23
びっぐすとん
16
図書館本。最新の情報だが技術屋さんの本なので、ロケットの工学的な話は難しくてよく分からなかったが、後半の現在までの探査機の開発話や、将来の探査機の仕組み、ひいては太陽系外への航行に必要な技術についての話は非常に興味深く面白かった。いやぁ夢があるなあ。シンギュラリティってホントに起きるのかな?未来の人類に期待しよう。ボイジャーが送ってきた木星や土星の写真が新聞の一面を飾ったのを覚えてる私には、今も太陽系を離れ一人旅するボイジャーがただの機械には思えず、この先も無事に旅を続けて欲しいと祈るばかり。2019/06/02
reo
16
最も身近な宇宙といえば、国際宇宙ステーション(ISS)なのだろうと思う。動画などで出てくる宇宙遊泳など、宇宙に出れば重力など全く感じない━。と思っていたのだが、実は地上から400KMというISSが飛んでいる周回軌道は地上と比べ1割程度しか弱くならないらしい。ではISSにいる宇宙飛行士たちが浮いているのはなぜか。それは遠心力と重力がちょうど釣り合っているからなのだと。我々が恩恵に与っているGPS衛星、日本版GPS衛星「みちびき」など静止軌道衛星(高度36,000KM)の仕組みなど分かり易く教えてくれる。2018/12/07
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