内容説明
従来の理論を刷新し、人間の本性の見方に新たなパラダイムをもたらす!
幸福、悲しみ、怖れ、驚き、怒り、嫌悪――「脳は反応するのではなく、予測する」
心理学のみならず多くの学問分野を揺さぶる、自身の《構成主義的情動理論》を解説するとともに、情動の仕組みを知ることで得られる心身の健康の向上から法制度の見直しまで、実践的なアイデアを提案する。
英語圏で14万部、13か国で刊行の話題の書。
情動は〈理性のコントロールが及ばず自動的に引き起こされる反応〉ではない。
〈幸福の神経回路〉などないし、〈怒りのニューロン〉も特定の部位もない。
情動を経験したり知覚したりするためには〈情動概念〉が必要である。
「怖れ」の概念がなければ、怖れを経験することはできない。
「悲しみ」の概念がなければ、他者の悲しみを知覚することはできない。
なぜ情動は自動的に生じていると感じるのか。
理性はどれだけ情動をコントロールできるか。
イヌは情動を経験しているのか。
情動は病気にどのように影響を及ぼすか。
子どもの「心の知能」はどのように高められるのか。
* * *
各界から絶賛!
「感情とその背後にある脳科学を見渡すフィールドガイドの決定版」
――アンジェラ・ダックワース(『やり抜く力 GRIT』著者)
「研究の最前線にきわめて革命的な理論を描き出した」
――ロバート・M. サポルスキー(『サルなりに思い出す事など』著者)
「私の理解を180度ひっくり返した」
――マルコム・グラッドウェル(『天才!』著者)
その他、ポール・ブルーム(『反共感論』著者)、ジョゼフ・ルドゥー(『シナプスが人格をつくる』著者)、ダニエル・L. シャクター(『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか』著者)ら大御所たちが賛辞を寄せる注目の著者。
目次
序 2000年来の前提
第1章 情動の指標の探求
第2章 情動は構築される
第3章 普遍的な情動という神話
第4章 感情の源泉
第5章 概念、目的、言葉
第6章 脳はどのように情動を作るのか
第7章 社会的現実としての情動
第8章 人間の本性についての新たな見方
第9章 自己の情動を手なずける
第10章 情動と疾病
第11章 情動と法
第12章 うなるイヌは怒っているのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
moshi
chilly
渡邊利道
Y.Yokota