講談社文庫<br> 森家の討ち入り

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講談社文庫
森家の討ち入り

  • 著者名:諸田玲子【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 講談社(2019/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065179758

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内容説明

赤穂四十七士――その中に、津山森家に縁が深いものたちがいた。神崎与五郎、横川勘平、茅野和助。彼らはそれぞれの理由から、赤穂藩主・浅野長矩に仕え、刃傷事件からの吉良邸討ち入り、そして最後は帰らぬ人となった。忠義のために生きた彼らと、そこには彼らを支える、「女」たちの戦いもあった。それぞれの忠義のために、己の生き様を貫いた男と女の姿が、そこにはあった――。新たな忠臣蔵の傑作が、ついに登場。『与五郎の妻』ゆいは5年前まで江戸詰めの夫と目黒の下屋敷で暮らしていた。ところが騒乱のせいで津山森家が改易、夫とは離縁を余儀なくされる。一度は実家へ戻ったゆいだったが、再び嫁ぎ、今は江戸作事奉行の妻となっていた。前の夫―神崎与五郎の消息は分からぬまま、日々淡々と過ごしていた。そんなゆいのもとに、謎の人物から、森家の家紋が入った扇が届けられた。一体誰が、何のために。そして前の夫は――。『和助の恋』国家老の密命を帯びた茅野和助は先代の死去に伴い、津山森家の家督を継ぐことになった式部衆利のもとへ急いでいた。その道中、何ものかに襲われる。そこに通りがかった、赤穂浅野家の陣屋に住まう郡奉行・吉田忠左衛門一行により助けられる。そこで和助は手厚い看護を、伊登から受ける。『里和と勘平』里和は津山森家存亡の危機を阻止するため、御犬小屋に忍び込んだ。そこで出会ったのは、かつて思い合っていた横川勘平、その人だった。遂げられれなかった思いが再燃する二人。だが、今は立場があまりにも違う二人がとった道は――。他2編収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

29
吉良討ち入りに参加した三名の元森家家臣と周りの話です。いい話ばかりですが、特に「与五郎の妻」が良かったです。2023/10/18

Book Lover Mr.Garakuta

14
諸田史観たっぷりの小説だ。江戸時代の赤穂浪士の話。新たなる視点から討ち入りとらえた本で、そう言う繋がりがあるのかと、驚きの本であった。当時の女性も芯が通っており、一本気の強い人たちだと思う。2019/12/12

moo

6
最初に、泣きながらまんじゅうを食べる当主を?と思いながら読み、そして、討入に加わった3人の元家臣のお話が、染み入る。見事な構成とお話でした。それぞれのお話に関わってくる女達の、強さと悲しさが心に残ります。2023/09/03

Nobuko

5
友推薦の本 忠臣蔵四十七士の外伝 知られざる3人の志士たちの物語 心に染み入るお話ばかりでした2021/09/17

やま

4
赤穂四十七士に、改易された津山森家に仕えていた三人の浪士が含まれていた。何故、吉良邸の討ち入りに参加したのかを紐解きながら進んでいく。もの悲しい内容ながら信念を貫き生きる男女の姿に感動。読了感が心地よかった。2020/12/25

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