ハヤカワ文庫JA ＪＫハルは異世界で娼婦になった

著者名：平鳥コウ【著】

早川書房（2019/11発売）

• ISBN：9784150314040

内容説明

普通の女子高生・小山ハルは、ある日交通事故に巻き込まれ――気づくと異世界に転移していた。生活のため酒場兼娼館『夜想の青猫亭』で働くと決めたハルだが、男尊＆女卑の異世界では嫌なことや理不尽なことがありすぎた。同じく現実世界から来た同級生の千葉、娼館仲間のルぺやシクラソ、ハルに思いを寄せるスモーブと出会い、異世界に溶け込み始めたハルを待つ過酷な運命とは……。絶賛を受けた異色のウェブ小説、文庫化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[小太郎]

読んでいて、これラノベのエロ小説じゃないですか！と出版社を見直してしまった（笑）確かにハヤカワ文庫ＪＡです。 交通事故で異世界に飛ばされたＪＫ小山ハルが主人公。生活のために働きだしたのが酒場兼娼館「夜想の青猫亭」。この世界は驚くほどの男尊女卑で日々モンスターとの闘いが続いている、飛ばされ先としてはありがちな中世ヨーロッパ風の世界。そこでのハルの活躍？が一番の読み処。ハルちゃんの明るい？娼婦生活の描写が露骨と言えば露骨なんだけど結構突き抜けていてなんだかサクサク読まされてしまいました。★3.5

2023/05/28

[kana]

浅いようで深い。深いようで浅い。ハルの選んだ道をどう表現、評価すれば良いか難しいけど、大変面白いことだけは確かで、夢中で読み終えました。ハヤカワ文庫JAとは思えないくらいあけすけに娼婦の生活が描写されますが、これはライトノベルの域を超えた女性向けのビターなファンタジー小説だと感じます。異世界転生ものの都合の良さへの批判が強く感じられ、チート能力に甘んじてくずな千葉は最後までくずだったし、ハルが娼婦を抜け出し男尊女卑社会を世直しすることも甘い恋愛展開に進むこともない。でも読後、不思議とパワーが漲るのです。

2021/12/04

[タカギ]

タイトル買い。読売新聞の書評で見て覚えていた。ＪＫ＋異世界＋娼婦。転移先で誰もがヒーローになれるわけではない、との言には目から鱗が落ちた。ＪＫハルの一人称で、表現はかなり露骨、下品、モロ語（でいいのか…）だけど、そんなにエロい感じはしない。ビジネス、スポーツみたい。ただ、男尊＆女卑の強い世界なので、女性の扱いが酷いな、と思う場面は多々ある。ラストにはミステリっぽい驚きも。元はウェブ小説で、現在も無料公開中だそうです。「缶蹴りんぐ」の太腿パッカーンと後日譚でキャラ変したキヨリに笑った。

2019/12/01

[かんけー]

読了♪読み友さんのレビューで読みたくなって購入(^.^)どんな感じなんだろ？とページを捲っていくと結構ストレートな表現でビックリ(^_^;)少し引き気味w読み進め？ヒロインハルがあっけらかんとそして淡々としてて思わず苦笑(^_^;)そう感じてからはもうどんどんペースが進みw男尊女卑の異世界が舞台だが、ハルは逞しく強か！同僚wの千葉はスルーしてスモーブの兄ちゃん？初々しくて良いねぇ～wと。シクラソさん、お気の毒、ルペさん？ホンワカwキヨリさん？可笑しい位天然(^_^;)ラストで溜飲が下がって納得！→

2019/12/22

[ソラ]

中盤に至るまであからさまな男尊女卑的な（世界観として）展開が続いてなんだかなと思っていたところ終盤ひっくり返した感があって良かった。これがなかったら全然だったなぁと

2019/12/14