毎日新聞出版<br> 宇宙のカケラ(毎日新聞出版) - 物理学者、般若心経を語る

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毎日新聞出版
宇宙のカケラ(毎日新聞出版) - 物理学者、般若心経を語る

  • 著者名:佐治晴夫
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 毎日新聞出版(2019/11発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620326009

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内容説明

262文字の中に記述された現代宇宙論のエッセンス。「ゆらぎ」理論の研究などで知られる物理学者が「般若心経」を科学のまなざしで読み解く感動の宇宙講義。この宇宙に存在するすべてのものは、根源において同一であり、互いに浸透しあう相互依存の存在である。私たちの体もまた「自分以外」のもので構成されており、物質としての自分の体は、時々刻々と変化しているのに、なぜ、自分は自分であり続けられるのか――現代科学が明らかにする宇宙の様相を、「般若心経」を通じて考察する、著者のライフワークここに結実!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

江口 浩平@教育委員会

32
【仏教】東京にある本屋「読書のすすめ」の清水克衛店長が「成幸読書」の8月号で選んでいたため手に取った一冊。これまで仏教徒による般若心経に関する本は何冊も読んできたが、物理学の視点で解釈したものは初めてで、とても興味深かった。般若心経がめざすところは、「すべては心次第」ということへの気づきであり、道元が「火を噴く今」と表現したように、「かけがえのない一瞬を百パーセントあるがままに受け入れ生き切ること」が大切であるという。「これから」が「これまで」を決める。そう信じて前向きに進んでいこうと思える良書。2019/10/28

zag2

22
物理学のものの見方を援用して、般若心経を理解しようという趣旨はよく分かりました。客船飛鳥Ⅱの船内講義を依頼され、その時に話した草稿をもとに手を入れたものということで、本として読むには少し物足りない感じが残ります。何十年も前になりますが、松下眞一さんの「法華経と原子物理学」を読んだ時のような感動を期待していたのですが…2021/10/08

WAKUWAKU

5
全てを今の自分では理解し切れないですが、それでいいんだと思います。今を大事に生きる事。全てはひとつ、争う理由などない事。起こる事自体には良いも悪いも無く、意味付けしているのは人の心である事。これだけで充分触れた甲斐がありました。2020/03/31

ユミセツカヤ

4
東急電鉄のフリーペーパーSALUSで著者を知り、手に取った。魅力的だったのは般若心経と科学と天文学を絡めていた事。すべてはつながっている。そしてちっぽけな存在ではありながらも生きている人間である事、人間だけでなく物質や天体も「共存」している事などを知れた。金子みすゞや宮沢賢治、まどみちおの詩も引用されていたのも、著者の広い知識と教養を窺い知る事ができて良かった。本当の「知性」に触れられた気がした。2022/10/15

良さん

4
物理学も究極までいくと哲学や宗教に近づくし、哲学や宗教も極めていけば宇宙の神秘に近づいていく。文系理系という区分がいかに馬鹿馬鹿しいものかが分かる。般若心経を何度も読んでかみしめたい。 【心に残った言葉】ところで俳句は五、七、五ですね。5と7の比率は1.4、これはルート2=1.41421356……に近い比率です。実は、日本の美意識にはルート2が大きな役割を演じています。法隆寺の五重塔や中門の屋根の幅の比率、夢殿の白壁の縦横比など、すべてルート2です。(179頁)2020/02/24

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