内容説明
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竹宮惠子の大ヒット自伝が、ついに文庫化!
★文中に多々登場する竹宮作品、書籍執筆時に著者が本当は入れたかった作品の中身(コミック立ち読みファイル)を、主だった12作品・計130頁の参考画像集として電子版だけに収録。
石ノ森章太郎先生に憧れた郷里・徳島での少女時代。
高校時代にマンガ家デビューし、
上京した時に待っていた、出版社からの「缶詰」という極限状況。
のちに「大泉サロン」と呼ばれる東京都練馬区大泉のアパートで
「少女マンガで革命を起こす!」と仲間と語り合った日々。
当時、まだタブー視されていた少年同士の恋愛を見事に描ききり、
現在のBL(ボーイズ・ラブ)の礎を築く大ヒット作品『風と木の詩』執筆秘話。
そして現在、教育者として、
学生たちに教えている、クリエイターが大切にすべきこととは。
1970年代に『ファラオの墓』『地球(テラ)へ…』など
ベストセラーを連発して、
少女マンガの黎明期を第一線のマンガ家として駆け抜けた竹宮惠子が、
「創作するということ」を余すことなく語った必読自伝。
漫画ファンはもちろん、そうではない読者からも
感動の声が続々と寄せられ、
朝日、読売、毎日など各紙書評や
各種SNSで大反響だった単行本が、ついに文庫化。
カラーイラスト増ページ、「文庫刊行によせて」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
84
KU。泣いた。泣くとは思っていなかった。ジルベール・コクトー。私の人生を変えた男100人に入る。その創造主の自伝である。徳島から上京した少女が、萩尾望都という天才と同居し、さながら北島マヤに嫉妬する姫川亜弓のようになり距離を置いた場面が話題となった。真の衝撃はまだBLという言葉すらなく、そもそも少女誌で性的な描写が御法度だった時代に、膨大な情熱をかけて彼女が起こした革命である。全く別の時代と空間にいる美しい獣、ジルベールに会わせてくれた。彼によって私は私を知った。私を私にしてくれてありがとう。2024/09/22
yumiha
54
大きな声では言えないが、実は…竹宮惠子作品は1冊も読んでおりませぬ💦『一度きりの大泉の話』(萩尾望都)を読むための参考としてチョイス。読み始めると、表現あるいは創作についての考え方にいくつか示唆を受けた。たとえば「増山さんが物語中心に映画を見るタイプだとしたら、私たちはビジュアル中心に見ている」の箇所で、私は増山派だと思い知らされる。うっとこの同居人は、カメラワークなどを見て「いいなあ」とか言っているけれど、私は気もつかなかった経験があるので。2022/03/16
猫ぴょん
41
げ。 望都さまの本ではそんなに感じなかったけど、こちらを読むと増山女史がなんだか怖い。 友達になりなくない(と言うよりなれない)タイプかも。 すいません😅この本を読んで感じた印象です(汗) 大人しく繊細な望都さまと 自分の考えを言葉に出して闘える竹宮惠子先生。 そしてワガママ?な印象を受ける増山女史。 いや無理っしょ😵 うーん😓 本作では望都さまに対する嫉妬心が赤裸々に書かれているけど 望都さまこそツライよなー。 若かりし頃の失敗と後悔。 出版前に望都さまの了解を得るべきだったのでは?2023/03/09
ワニニ
41
平積み文庫にこの顔がドーンとあったら、思わず手に取ってしまう世代。とはいっても、風木は連載中ではなく単行本になってから読んだのだが、BLとか腐女子だとかいう言葉はなかった時代、どっぷり。しかし、風木は別格なのに、竹宮恵子のその他作品はあまり読まず、萩尾望都の方が好きだったなぁと思ったら、風木に至るまでの苦悩や葛藤…色々あったわけだ! マンガは、描かれる物語、世界が好きで読み、漫画家や少女マンガ自体にあまり興味はないが、竹宮恵子の成り立ち(成長譚)、「少女マンガで革命」に心揺さぶられ、これは一気読み。 2019/11/30
カーミン
35
今から40ン年前、まだ学生の私にとって竹宮惠子先生は【神】だった。その【神】によって書かれた本。読むと竹宮先生がただの【神】ではなく、少女時代があり、スランプがあり、編集者との戦いがあり、そして「ジルベール」が生まれたということがよくわかる。現在のBLの礎ともいえる『風と木の詩』は、すんなり思いつきのように描かれたものではなく、その執筆秘話は深い。ちなみに、萩尾望都先生も当時の私にとっては【神】であり、どちらが上か下かとなんて比べることなどできないけど……。2023/12/21
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