内容説明
「彼の内なるものに直接ふれるには、彼自身の言葉と向き合うのがもっとも確実な道である」――若松英輔
「勇気が必要なのは闘うためであり、勝つためではありません。勇気が必要なのは、意見をまくしたてて攻撃的になることなく、別の道を見つけるためです」
「仕事をするとくたびれますし、仕事を探すこともまたくたびれます。いまは職探しさえも、大きな労力が求められます! しかし、人生でいちばんの重荷は、私たちをもっとも弱らせるのは、愛がないことです」
バチカン史上初のイエズス会出身、初のラテン・アメリカ出身の教皇として世界的に話題となった教皇フランシスコ。2013年、ベネディクト16世の異例の生前退位を受けて行われたコンクラーベで、有力候補者たちを押しのけて教皇に選出された著者は、「教会は野戦病院であれ」と呼びかけ、バチカン改革に着手した。教義一辺倒でない革新的な教皇として、発言と動向がつねに注目されている彼が、現代社会的な問題や、人生で出遭う苦難の乗り越え方、人としてどう生きるべきかなどについて語る。幸福な人生を生きる智慧と癒しにあふれた講話集。
[もくじ]
はじめに―― 幸福へ続く道
第1部 意義ある人生を求めて
第2部 あなたと他者――人間関係の幸福
第3部 受け取る報いが百倍に―― そして苦しみも
第4部 祈る人は穏やかに生きる
解説 「あたらしい」教会と、悲しみの彼方に生まれる喜び 若松英輔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
11
確か朝日新聞の2019年度にお薦めする一冊に選ばれていた現在の教皇フランシスコの説教集です。隠れキリシタンである私もたまにはありがたいお話を読むのも大切かなあと思い、図書館まで走りゲットしてきました。(予約のできない図書館で、在庫本だったため)でも、説教があまりにもまっとうなため、曲がった心の持ち主である私は、ありがたさを通り越して苦痛を感じ、挫折してしまいました。残念ながら、まだしばらくは隠れキリシタンでいなければいけないようです。2020/02/09
チサエ
6
数々の言葉にチカラがあり、熱意と深みがある。励まされるものが多く、また、時にハッとするものも含まれていた。私はプロテスタントのクリスチャンだが、カトリックのこのパパ様(教皇のニックネーム)は人に寄り添う素晴らしいお方だと思っている。尊敬に値する。他に数冊パパ様の本をお迎えしてあるので、引き続き読もう。2023/09/09
石ころ
1
教皇フランシスコ入門。聖書をある程度読んでないと難しいだろうなとは思った。喜びとは神を信じ、隣人に奉仕することである。たとえそれが難しくとも。2020/03/09
たっちゃん
0
・真福八端 ・教会は野戦病院たれ 2025/05/20
Masayuki Echigoya
0
私はキリスト教徒ではないけども、心に響く言葉にいくつか出会いました。聖書の素養があまりないので理解出来なかった箇所があるけど、家族に関するパートは一生読み返すと思います。2022/09/02
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