信頼はなぜ裏切られるのか - 無意識の科学が明かす真実

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信頼はなぜ裏切られるのか - 無意識の科学が明かす真実

  • 著者名:デイヴィッド・デステノ/寺町朋子
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 白揚社(2019/11発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/27)
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  • ISBN:9784826901840

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内容説明

大金を見ただけで、あなたは嘘が上手くなる

私たちの無意識の心は他人の助けが必要かどうかをつねに監視し、必要がなければ不誠実に振る舞えとささやく――。

直感的な心が誠実さを一変させることを明らかにした心理学の最新知見からみると、「信頼」についての常識はまちがいだらけ。信頼できるかどうかは、その人の性格や道徳観だけで決まるわけではない。むしろ無意識が支配する。裏切られないように、信頼を失わないようにするにはどうしたらいいか、どうすれば信頼できるかどうかを予測できるのか、従来からあるこうした疑問に、信頼研究第一人者みずからが科学で答える。

目次

はじめに


第1章 信頼とは何か?――基本・欠点・解決策
囚人はどうするべきか?
現実の戦略
りくつを知って賢く判断する
この章の要点


第2章 そういうふうにできている――生物学的な仕組みによって決まる判断
生理反応の起源から見る
サルの経済学
「道徳分子」は誤称
人間の本性は最適化
この章の要点


第3章 赤ちゃんは見ている――信頼することを学ぶこと、学ぶことを信頼すること
学ぶために信頼する
教師の選択は想像以上に重要
信頼することを学ぶ
子どもの信頼に応えるには
この章の要点


第4章 ロマンスの核心――恋愛と結婚に作用する力
愛と信頼は、どう関係するのか?
愛する人を信頼する利点
頭と心―相手を信頼する(あるいは信頼しない)ことに至る二つの道
緑の目をした怪物の正体
この章の要点


第5章 権力と金――上位一パーセントの人と、その気分に浸る人
道をあけろ!
権力は人を堕落させる
お金はすべてを変える
権力は腐敗するが、例外はある
この章の要点


第6章 信頼度のシグナル――身振りから相手の誠実さを見抜くには
手の内を見せない
群盲象を評す
成功のルーツ
ゼロからの研究
ロボットを信頼できる?
リーダーに従え
信頼のバグ
この章の要点


第7章 サイバートラスト――コンピューター越しの相手を信頼すべきか
機械の魅力
プロテウスとチャット
バーチャルな守護天使
この章の要点


第8章 あなたは自分を信頼できる?――意外に自分のことがわかっていないかもしれない理由
鏡よ鏡、世界で一番公平なのはだあれ?
今ここに生きよ、ほかはすべて錯覚
へりくつばかり
過去の自分、未来の自分と会話する
この章の要点


第9章 信頼するか、欺くか――最後はいつだってこれだけ
信頼のルール

謝辞
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lily

86
信頼した方がリスク回避できることの方が多い。だが、直感は大事。心地よい波を感じるか。信頼基準の設定、周辺知識集積も忘れないようにしたい。お金持ち、権力があって、地位の高い人は人を頼らなくてよい分、確かにいつ裏切り者にひっくり返ってもおかしくなさそうだ。2021/04/08

KenYa

7
学校が買ってくれたんで読みやした/囚人のジレンマとは、ゲーム理論におけるゲームの1つ。お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである。この協力するか、裏切るかというゲームで最もうまく機能したのは「しっぺ返し戦略」。やられたらやり返す、70倍返しだ❗️/多くの人は他者の信頼度について考えるときに能力を無視する傾向がある2021/09/18

frosty

7
かなり衝撃的だったけど、役に立ちそう2017/04/22

GASHOW

7
金持ちや権力者が腐敗して、信頼おけなくなるというのは研究結果で明らかになっている。ノースイースタン大学の心理学教授のデステノは、金が人を裏切らせるメカニズムを明らかにした。人を助ける人は人の助けが必要な貧しい人たちである。金持ちは金を信頼するだけで生きて行ける。環境によって簡単に人は変わる。信頼があるというシグナルは、広まると価値がなくなる。無くなったときに悪者が信頼を裏切り、信頼が必要となるという。人類は信頼について深く考えることなく、人生に大きな影響を与えている。情報化社会の裏切りの犯罪が増えている。2016/05/06

nizimasu

7
久々に行動科学の本を読みましたがなかなか網羅的で興味深かった本。信頼というより意思決定する際に何を基準にするのかという人間の心理的な仕組みを解明しようという内容で有名な囚人のジレンマも最初に追いやられるほど日進月歩な分野なのでしょう。信頼はどこから生まれるのかという点では誠実さがこれまで喧伝されていたがさらには能力の問題も再三指摘する。また意思決定の際の立脚点は長期利益にあるのか短期利益にあるのかという点を計算しているというのも面白い。これが人間やネットでの取引などそれぞれに解読していて散漫だが充実の内容2016/01/16

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