内容説明
大金を見ただけで、あなたは嘘が上手くなる
私たちの無意識の心は他人の助けが必要かどうかをつねに監視し、必要がなければ不誠実に振る舞えとささやく――。
直感的な心が誠実さを一変させることを明らかにした心理学の最新知見からみると、「信頼」についての常識はまちがいだらけ。信頼できるかどうかは、その人の性格や道徳観だけで決まるわけではない。むしろ無意識が支配する。裏切られないように、信頼を失わないようにするにはどうしたらいいか、どうすれば信頼できるかどうかを予測できるのか、従来からあるこうした疑問に、信頼研究第一人者みずからが科学で答える。
目次
はじめに
第1章 信頼とは何か?――基本・欠点・解決策
囚人はどうするべきか?
現実の戦略
りくつを知って賢く判断する
この章の要点
第2章 そういうふうにできている――生物学的な仕組みによって決まる判断
生理反応の起源から見る
サルの経済学
「道徳分子」は誤称
人間の本性は最適化
この章の要点
第3章 赤ちゃんは見ている――信頼することを学ぶこと、学ぶことを信頼すること
学ぶために信頼する
教師の選択は想像以上に重要
信頼することを学ぶ
子どもの信頼に応えるには
この章の要点
第4章 ロマンスの核心――恋愛と結婚に作用する力
愛と信頼は、どう関係するのか?
愛する人を信頼する利点
頭と心―相手を信頼する(あるいは信頼しない)ことに至る二つの道
緑の目をした怪物の正体
この章の要点
第5章 権力と金――上位一パーセントの人と、その気分に浸る人
道をあけろ!
権力は人を堕落させる
お金はすべてを変える
権力は腐敗するが、例外はある
この章の要点
第6章 信頼度のシグナル――身振りから相手の誠実さを見抜くには
手の内を見せない
群盲象を評す
成功のルーツ
ゼロからの研究
ロボットを信頼できる?
リーダーに従え
信頼のバグ
この章の要点
第7章 サイバートラスト――コンピューター越しの相手を信頼すべきか
機械の魅力
プロテウスとチャット
バーチャルな守護天使
この章の要点
第8章 あなたは自分を信頼できる?――意外に自分のことがわかっていないかもしれない理由
鏡よ鏡、世界で一番公平なのはだあれ?
今ここに生きよ、ほかはすべて錯覚
へりくつばかり
過去の自分、未来の自分と会話する
この章の要点
第9章 信頼するか、欺くか――最後はいつだってこれだけ
信頼のルール
謝辞
訳者あとがき
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